コラムその10

登場人物紹介その5(第五章読了後にお読みください)


9.


名前:片桐藍かたぎりあい

年齢:15 

性別:男

誕生日:

所属:美桜市民病院

趣味:不詳

容姿:一般的な男子中学生

備考:(元)結合双生児/現実逃避傾向


宮:第五宮「双児宮ジェミニ


権能:「不合理な真実トゥルース・オア・デア」……自分が「不都合だ」という認識を捻じ曲げ、自分にとって都合よい結果へ強制的に変更する干渉能力。強力に見えるが、あまりに荒唐無稽な事象は自分でも「どうなるか」を認識できない(どう不都合が生じるかを推し量れない)ため、攻撃よりも妨害や攪乱に向いた権能。



願い:「普通になりたい」


悪魔:概念悪魔「マクスウェルの悪魔」


概要:分離手術後も自らと同体だった姉のことを思い、その後も色々とやらかしている少年。人により見え方が変わる(現にアリスと葉月では彼に対するリアクションが違う)キャラというのを考えて喜んでいたのですが、その設定が生きたかどうかは微妙。初期プロットでは「インターネット中毒の引き籠り」(権能はネット世界を自由に掌握できる)みたいな感じだったので、それよりは良かったかも。動かしやすさという点で。物語で果たした主な役割は翼くんの優秀な手駒というのが悲しい。


作者コメント:本当にあっさりと退場。本当は四章で処理していく予定が間延びしたので仕方がない。創作物で登場人物が舞台から降りるタイミングとして、何か新しいことに気付いたり他者に本音を語ることで大きく成長したりしたというのがあると思います。シャム双生児は明らかにミステリ的趣向(の割に味が薄い)。



10.


名前:早乙女操さおとめみさお

年齢:不詳 

性別:女

誕生日:不詳

所属:不詳

趣味:不詳

容姿:その時々によって変わる

備考:その時々によって変わる


宮:第八宮「処女宮ウィルゴ


権能:「処女には向かない職業ウィタ・セクスアリス」……自分が好意を向けた相手から好意を持たれる能力。相手に自分を好かせる、ということは、転じて自分に忠実な奴隷(仲間)を無限に造れる、ということであり、本作の中盤ではその真価を発揮。ゲームの戦況と作者の執筆状況を盛大に掻き乱しました。



願い:「守るべき人を守りたい」


悪魔:第六位:能天使パワーズ サタナキア


概要:セリフや描写自体はゲーム開始直後の二章でありますが、本格的に登場したのは四章。各人に並々ならぬ影響を与えたり、関係者たちの間で暗躍したり、なかなかの活躍。悪女のつもりで書いてはいません。底の知れなさを書きたかった気がする。紛争地帯の元少年兵。彼女の権能は、とうの昔に退場した霧崎道流の権能によって簡易に打倒可能。どちらも「愛」に関する異能ですが、歪んだ嗜好を持った者同士の異能力の相性・鬩ぎ合いを考えるのが本作の設計段階における大きな楽しみでした。


作者コメント:五章が書きだせなかった(一年以上の空白期間を伴った)主因がこの方をどう退場させるか、でした。誰かを庇って死ぬ、葉月に殺されるなど、色々考えたのですがこういう結果に。「君のせいじゃない」と周に言ったのは、彼女自身が守りかったからと解釈してもらえれば。平たく言えば、情が移ってしまったのですね。  

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