第24話
「カーディルくんを
「なんたって戦車を動かすんだ。腕一本くらいでは足りない。両手両足、フル
「ちょっと待ってください。カーディルにはまだ左腕が残っていますよ」
「
ディアスは耳を
「
両手を失うことと、片手を失うことではまるで状況が
残された希望を、この男は邪魔の一語で済ませ、切り落としてしまおうと言うのだ。こいつはカーディルの気持ちを少しでも考えたのか。いや、他人の気持ちがまるで理解できないのか。
マルコが
一度、やったことがある。
そんなディアスの
「わかりました。その話、お受けします」
車イスから落ちないように気を付けながら深く頭を下げる。
「待て待て、ちょっと待て!カーディル、君は自分で何を言っているのかわかっているのか!?左腕を切り落とすって、そういう話だぞ!」
「くたばり
「そもそも!あなたは私に黙って実験台になるから助けてくれだなんて話を進めて!自分はよくて、私は
「いや、そういう
カーディルが
二人の間に、まぁまぁと言ってマルコが割って入る。見た目だけなら完全に、
「腕を切れと言った
「ぬ……
ぐったりとうなだれるディアス。熱くなりやすいが、話せばわかるというのは彼のいいところだと考えながらマルコは話を進めた。
「こちらで部屋を用意するから、まずはゆっくり体力の回復に
「はい、よろしくお願いします」
「そんなに
「これで私たち、一緒に戦えるわね」
その笑顔に答える言葉を持たず、ただ
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