第23話
工場で用意された車イスにカーディルを乗せて、ディアスがそれを押して歩く。
できれば寝かせておくべきなのだろうが、ディアスと
先頭を歩き、工場内を案内するマルコは上機嫌だ。
「神経接続式の
不安と後悔で脳内に
「肉体の切断面に専用のソケットを取り付ける手術を
マルコは白衣の
「それでは、義肢以外のものを接続した場合、動かすことができるかということだ。どうおもうね?」
「それは、できる……と、思います。理論上は」
「ほほう、なぜそう思うのかな」
「義肢だって
「ははっ、わかっているじゃあないか。そうとも、義肢といってもそれはただのマニュピレータだ、ロボットアームだ。
演説が続くうちに
「ではこれは!?神経接続式に改造して取り付ければ動くか、動くだろうな!チェインソーは?マシンガンは?動くだろうねえ!」
カーディルが顔をあげ、ディアスと
そんな彼らの
「さっきは
「それは俺たちを使い捨てにするつもりはない、と
ディアスが眼に力を込めて真っ直ぐに
本当にいい男だ。マルコはにやりと笑った。
「もちろんだとも。僕も腹を割って話そう。これから行う実験は、ハッキリ言って金がかかる。カーディルくんに死なれたら困るのはこっちも同じさ。生きて
大きな両開きの扉の前、マルコはその脇の
「行こうか、僕たちの
ドアを
この先に何があるのだろうか。車イスの
ふと、気がつくとディアスの
見上げるカーディルと目があった。
「大丈夫、二人一緒なら、なんだってやってみせるわ」
カーディルはとうに腹をくくっている。ならば、いつまでも不安げな顔をしているのは彼女の
中は大きなガレージのようだ。正面、ライトに
彼は
「神経接続の技術によって義肢は動く。重火器だってそれ専用に改造すれば撃てるようになるだろう。では、こいつはどうかな?」
そういって
ディアスとカーディルは
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