第3話
太陽と砂ぼこりの町、プラエド。どこまで行っても機械油の匂いが付きまとう、ハンターたちの町である。
ディアスは行きつけの整備工場に戦車を止めると、まずはカーディルと戦車をつなぐチューブを取り外しにかかった。
青白く
ゴーグルを両手でしっかりと
次に、
カーディルが義足を付けやすいように先のない
「んっ……」
神経接続の際に電流のような衝撃が走り、カーディルの口からは
「すまない、痛かったか?」
「大丈夫、いつものことよ。いつものことだけど、こればかりは
「義足の神経接続に慣れている奴なんかほとんどいないと思うぞ」
「ごもっとも」
脂汗を
長い
5年前まではその顔、その髪に劣らぬすらりと伸びた美しい手足があった。今の自分はどうか。例えるならば子供が人形とプラモデルをバラバラにして、
「辛いか?」
いつまでも動こうとしないカーディルに声がかけられる。見上げるとそこに優しげな目で見つめるディアスの姿があった。
神経接続した義足は意のままに動く。カーディルはきしむ義足で立ちあがりディアスの胸に身を預けた。
「つらいよ……」
義手の先端に伸びるものは5本の指ならぬ、三本の爪。二人だけの
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます