第10話先立つものはいつも必要なわけで
馬を失ったが、代わりに地図を手に入れた。
地図によると、俺が住んでいた村がすでに、公爵領では一応あるらしい。
この国では、公爵が、辺境伯みたいな機能を果たしている地域がある
その地域とは、まぁ、この公爵領のことなんだけれども。
この公爵領は、未開拓地域である大森林に面していて、大森林には強力な魔物が多く住んでいる。
その大森林の開拓を任されているのが、ここの公爵の仕事らしい。
地図によると、うちの村も、開拓村のひとつらしい。
俺がいる、この要塞都市は、有事の際に、開拓村から村人たちが逃げ込めるようなきのうになっているらしい。
そして俺が住んでいた村が開拓村であることから分かるように、公都から、かなり離れているらしい。
まぁ、かなり離れているといっても、移動手段が馬や、徒歩ぐらいしかないので、現代日本だと、大した距離ではないのかもしれない。
しかし、俺は今、馬を売ってしまったわけで、移動手段が徒歩しかない。
なので、乗合馬車で、公都まで行こうと思う。
ギルドから出て、乗合馬車の停留場まで行き、運賃を聞くと、お金が足りなかった。
「はぁ、詰んだ」
また、金策をしなければならない。
幸いなことに、俺には、『遺伝子操作』というスキルがある。
これを使って、新たなモンスターを生み出し、ギルドに売りつける。
ナイスなアイディアではないか?
今、手元には、97000ゴールドある。
これを元手にして、新たなモンスターをつくろう。
野生のモンスターは、人間になれておらず、遺伝子操作をしたからと言って、俺の仲間になるわけではない。
俺は、テイムスキルは持っていないのだ。
あくまで、モンスターを遺伝子操作するだけしかできない。
そのうえ、もし、遺伝子操作したとしても、剣も使えない、魔法も使えない俺が、モンスターを強化したところで殺される結末が目に見えている。
なので、人間になれている家畜を遺伝子操作をしよう。
そうと決まったら、家畜を売っているところに行かなければ!と思ったが、生きている家畜を変えるのは、5日に一度行われる市でしか買えないらしい。
と、よくよく考えてみたら家畜をここに売りに来てるの、たぶん、俺の親父だ。
遺伝子組み換えで創ろう~ぼくのかんがえたさいきょうのモンスター~ 新垣加々良 @Motipurupurin
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