一目見て、こんなふざけたタイトル、笑える小説に違いないと思いました。
蓋を開けてみれば、やっぱり可笑しさ満点。
しかし読み進めていくうちに、こんなふざけてしかいないように見えるタイトルには、
最高に痺れるエンターテイメントの牙が隠されていたことが明らかになります。
それがわかればこのタイトルが、そしてストーリーがお気に入りになってしまうことでしょう。
主人公は、人よりも強運に生まれついた男、グッドマン。
その強運のおかげでギャンブルには勝てるが、そのせいでトラブルも舞い込んでくる。
しかしそんな不幸に見舞われたって、彼の強運は活路を生み出してくれる。
まさに不幸中の幸いといったところ。
だが問題は、こんな変人に巻き込まれちまった人間たちだ。
そいつらにはグッドマンのような神様はついちゃいない。
ともすれば強運の餌になって死んじまうかもしれないな。
はたしてやつらが掴むのは幸運か、それとも不幸か……。
さぁて、あンたはどっちに賭ける?