雨と傘
@blanetnoir
雨が降るので 傘をさす
真っ暗闇の中で街頭に照らされた
波を打つように、めの細やかな雨。
濡れないように、傘をさして歩く。
その足元は、どうしたって、雨がかかる。
雨がかかるのが、
嫌で。
雨から身を守るために、その場に屈み込む。
雨にこの身がかかるのが
嫌で、いやで、
一歩もすすめないほどに、傘で身を覆う。
私が私の行く道を進んでいくために、
多少の雨に晒されるのを気にしないくらい
強い心で居れたなら。
あるいは、雨にずぶ濡れになるくらいなんとも思わない心で居れたなら。
私は
傘の中の空間をまもりたい
どこにも行きたくない、
あるいは、
何処かへ行ってしまいたい。
雨と傘 @blanetnoir
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