応援コメント

2.××年 小樽」への応援コメント

  • カエルのエピソードに、ハッとさせられました。感性を表現するのに、これほど感心させられたのはなかなかないです。何気ない事象も、見方や例え方一つで個性が現れるものですね!

    この久しぶりの再会が、義兄の立場と一人の男という立場との間でより揺れ動いていくことになるのでしょうか。

    実は、作品を読んでいて感じたことの一つに、義兄としての立場やしがらみと、男の性の部分が内面で対立しているように感じることがあり、その対立部分が作品に深みを与えて面白くさせているのかなと強く感じていました。

    男としては、世間体は切っても切れないものですし、地位に応じたわきまえは必ずついて回るわけですから、そこに冷静な判断を求められることになります。いわゆる、妻の妹と関係を持つことが倫理的に許されるのか?といった世間体からの判断を余儀なくされるわけですが、それに対して、妻の妹ではなく、一人の女性として欲するようになった男としての判断が、心の中でぶつかり合っていたのかなと思ってました。

    その過程が今後明らかになっていくのが楽しみです(^-^)本作品のように、心の流れを緻密に表現されている作品にはなかなかお目にかかることはありませんので、じっくり勉強させてもらいつつ、作品を追いかけたいと思います!

    作者からの返信

    小森日和 様

    カエルは私が子供の頃に、カエルみたいでしょうと親戚の方が教えてくれたから出てきたんだと思います。
    それから雨だれが跳ねたらカエルに見えるので、航にとっても花南という叔母を印象づけ、繋がる思い出になったらと思って使ってみました。

    今回は耀平という男性目線のモノローグ的な展開になっているので、男性の小森さんに読んで頂くこと、本当はドキドキしています
    女性向けに書いたので、義兄さんが甘ったること吐くことがありますが(笑)
    おっしゃるとおりに、花南が秘密に縛られていたならば、耀平はやはり立場と地位に『婿養子』という役割があってこその『倉重の人間』だったので、そこで縛られていたところもあったかと思います。
    義兄として家族として、また父親として、そんな役割を持つ耀平が持つ感情の全ての落としどころを探して……になると思います。

    花はひとり……の時はおおかたの文字数は決めて書き進めてきたので、ある程度は分量という型にはめるために、書きたいこと削ってきたところがあります。
    綿密と言っていただけて嬉しい反面、好き勝手書き殴ったものをお見せしている気がしないでもないです。
    今回の黒蝶は続編ということで、本編の余興といいましょうか、もう好きなだけ書き込んできましたので、だらだらと耀平の語りが続きますけれど、耀平の心の変化もまた見守って頂けましたら幸いです
    (またエッセイで収める文字数について!なんて教えて頂きたいです(ノ∀`)