街をゆく〔国防は…後譚〕

めるえむ2018

第1話



私は組織を抜けた。

普通で抜けさせてくれる訳はないから、おっちゃん含むすべての関係者の記憶いじった。

顔とか見た目はとりあえず、目の色と身長を“変えてみた”。

表参道。

ついこの間、この国滅ぼされかけたなんて嘘みたいに日常だ。

めぐ美はもういないのに。


わかってる。

消費が止まれば、国民は社会は瞬時に凍りつく。

それでも……


ふと、私の超感覚は、ケネスの気配を感じた。

きれいな女の子と一緒だ。

サミ。

二個下?

ものすごくケネスに愛されてる。

いいなああ……


気づくと私はサミさんに“重な”っていた。


でね、そのいぬったらおかしいの!


他愛なく笑い、世間話に興じる。

けど、ケネスはクールに言った。


なな。

サミ返して。


何でわかるの。


おまえほどじゃないけど、俺もそれなり能力者だから。


だよなー。

ごめん。


私はサミさんから脱し、自分の肉体に戻る。


どこへ行こう……

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街をゆく〔国防は…後譚〕 めるえむ2018 @meruem2018

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