【真】大魔王、襲来。
「暴虐顕現メチャワルーイヨ」
・概要
お願い……助けて! もうやだ! イヨ様に逆らったら来世も再来世も虐められるぅ! もうやだ! やだやだ! 誰かイヨ様をぶっとばしてよぅ――――っ!!
・場所
6番コロニー、ミステリーダンジョン。地下ダンジョンに追い込まれた。
・依頼人
大魔王の側近キンキン。
半乱狂で泣き叫ぶ彼女は戦力にはならないだろう。彼女が助けを求めたのは、大賢者足る彼女を倒したハンターか、もしくは別のハンターなのか。どちらにせよ、死地に乗り込む覚悟があることは確かである。
・経緯
ついに大魔王が
・味方
勇者ムケツ=カンゼン→「https://kakuyomu.jp/works/1177354054885760655/episodes/1177354054890355019」
『アンデッド』ゾゾ→「https://kakuyomu.jp/works/1177354054885760655/episodes/1177354054890355013」
・ターゲット
「名称」
大魔王、『暴虐顕現』『魔神喰い』『グレートマーダー』『魔界の裁定者』『蹂躙王』メチャワルーイヨ。
「外見」
小柄な少女。
白い肌のあちこちに血脈が浮かび、怒りで白髪が蜘蛛のように蠢いている。赤、黄、青(、少しの茶)のペンキをぶちかましたようなドきついローブで全身を覆っている。頭に被る三角帽の頂点には鈴が括りつけられている。やむにやまれぬアレな事情でノーパンである。
また、だいぶアレな臭いが染み付いてしまっているが、指摘しないであげるのがせめてもの慈悲なのかもしれない。
「能力」
大魔王。
その身に取り込んだ魔神どもの力を行使する。首の後ろから大蛇が出たり、ローブの中から無数のアギトが飛び出したり、両腕から世界破滅砲を連射したりもう滅茶苦茶である。何一つとってもスケールが大きい。
魔法女帝。
魔界の魔法を操る。雷を落とし、炎獄を放ち、闇の渦が全てを飲み干す。その一つ一つが天変地異に匹敵する。
裏ボス属性。
やたら頑丈な上に自動回復能力まである。その他物理・魔法無効が気まぐれに切り替わったりと色々理不尽。状態異常攻撃くらいしか弱点は見つからないが、弱れば弱るほど凶暴になる彼女には逆効果なのかもしれない。
「前半戦」
大魔王の圧倒的な暴力が全てを蹂躙する。防戦一方になりながらも諦めずに戦おう。怒りと羞恥で冷静さを欠いている大魔王は、攻撃がだいぶ大雑把になっている。生き残れば思わぬ希望を拾えるはずだ。
泣き叫ぶ側近。
必死の囮役を全うするゾゾ。
やがて、ムケツの「
「後半戦」
「大魔王――貴様催しているな?」
ムケツの鋭い指摘に、大魔王イヨは頬を真っ赤に染める。大魔王であろうとも、女は捨てきれない。キンキンが盛った下剤は未だに効果を奮っている。しかも色々汚してしまい、ちゃんと拭き切れていない。
そう――ペーパーが無くなったため、致し方なく出てきただけなのだ!
「我が腐れ縁たる相方ゾゾ! 頼りに頼れるハンター殿! 好機を逃すな!」
猛る勇者!
「ええぇ!? 同じ女としてその辺に垂れるのはないなぁ……腐ってもそんな野犬みたいなザマは晒せないなあ。同じ女としてなあ」
煽るその相方!
「私の右手に携帯トイレ、左手にトイレットペーパー。けど、私には不要です。不要なものは滅ぼす、イヨ様の御矜持通りです! あぁれ……? イヨ様、その物欲しそうな目ななぁんでぇすかねぇええー?」
復活した側近、ここぞとばかり煽り倒す!
ハンターももしかしたら煽るかもしれない!
大魔王としての畏敬と、女としての尊厳。それらが粉々に決壊するまで僅か三分。最後の攻防が激化する。
・脅威度
星5。最高値が5だからそれ以上を表示できないだけ。
・勝利条件
最終的に土下座する大魔王にちゃんと携帯トイレとトイレットペーパーを使わせてあげる。できれば温かいシャワーと綺麗な着替えと清潔なトイレを与えてあげるとマジ泣きする。
交換条件に百を超える魔力拘束具と綿密な人格封印を施されて11番コロニーの刑務所にぶち込まれる。
ちなみに側近のキンキンも普通に大罪人なので一緒に豚箱行きである。
・敗北条件
死亡or大魔王の決壊。
腹いせにアッシュワールドを滅ぼし尽くすだろう。その場合、まずビンイン閣下とのガチバトルが繰り広げられる。恐らく、五分五分の戦いになるだろう。
「請負人」
なし。
「裏話」
まさにカタログスペック最強。余裕で高月さんより強いです。
依頼としては、お腹を壊した女の子からトイレットペーパーを取り上げて、必死に我慢する隙だらけの子をよってたかって滅多撃ちにしよう、という外道の依頼。残念ながら誰にも選ばれませんでした。人気のヤンデレ娘ちゃんなのに何故。
今ごろ彼女はキンキンをしばき倒して、ムケツの死体と仲良くハネムーンしていることでしょう。
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