【ゲスト】ムケツ=カンゼン

「完全無欠の大英雄」


・外見

 身長二メートルに迫る、腹筋が八つに割れるほど筋骨隆々の男。さらにその背にはあの伝説の『宝剣とりっぴー』が輝きを放っている。

 「し」の字にしゃくれた顎、くどすぎるまつ毛、ピンクの角刈り頭、立派に生い茂るギャランドゥ。もちろん女の子にモテない。29歳童貞、かなり気にしている。


・性格

 常に自信満々だが、それは臆病さの裏返し。迂闊な行動でピンチに陥るが、とっさの機転で辛うじて命拾いするのがいつものパターン。

 相方のゾゾを非常に頼りにしているが、女好きに辟易されてそっけなくされている。


・能力

 天井至りカンスト

 スキルとは違う、冒険者たちが生来有する固有能力スペシャル。一つ二つ持つだけでもレアなそれを、彼は九百九拾九も有している。強力なもの、しょぼいもの、よく分からないものと様々である。どれも単なる体質なので、特にデメリットは発生しない。

 以下例示。好きなの作ってくれて構いません。

バカは根性論でうまく行くフルスペックバースト

 全身の細胞一つ一つを魔力炉に変換する。後述の宝剣・宝珠・宝鏡と組み合わせるととんでもないバカ火力を発揮する。ムケツのメインスペシャルで、1番よく使っている。

妄想逞しく世界を股に中二病

 やたらポジティブシンキング。どんなに追い詰められた状況でも前に進もうとする力が彼をここまで導いてきた。

本物の危機は日常に潜んでいるぶりゅぶりゅウィング

 ケツから茶色い翼を生やす。一応飛んではいるが、上昇する力はなく、ただ滑空するだけ。

俺の輝き黄金伝説

 自在に股間を光らせる。それだけ。

俺、ちょっと気付いたんだけどアンサー・サーチ・リーチ

 不利な戦況を逆転する一手を見抜く超直感。本当に追い詰められないと発動しない。


・装備

「宝剣とりっぴー」

 かの伝説の三武具の一つ。なんと込めた魔力を十倍にして放出する。太陽光で充電するため、燃費が悪い。

「宝珠らむりん」

 かの伝説の三武具の一つ。なんと込めた魔力を十倍にして放出する。太陽光で充電するため、燃費が悪い。

「宝鏡みみりん」

 かの伝説の三武具の一つ。なんと込めた魔力を十倍にして放出する。太陽光で充電するため、燃費が悪い。

「宝法砲しまじろ」

 かの伝説の三武具が合体した姿。なんと込めた魔力を十倍にして放出する。ムケツは動力源の単二電池をいつも持ち歩いている。一つの電池で三発まで撃てる。


・経歴

 アッチーノ王国首都コッチーダヨにて生まれる。

 女の子にモテるからという理由で冒険者になり、ついに大魔王軍を打ち破る。しかし女の子にはモテなかった。

 大魔王メチャワルーイヨとの決戦は王国にて新たな伝説として語り継がれている。しかし、実際はムケツパーティは大魔王に敗北しており、泣き叫びながらの命乞いで油断させたところを全力攻撃で遠くまで吹き飛ばしただけである。

 気を失っていたパーティの面々は皆ムケツの勝利を疑わず、誰もが幸せそうに平和を享受していた。当の勇者が顔を真っ青に震えていることに気付かずに。やがて大魔王が戻ってきたら二重の意味で殺されると考えたムケツは王国から姿をくらました。彼の気まぐれは毎度のことだったので、誰もそれを気にしない。特に行く宛のない相方ゾゾを除いて。

 しかし、大魔王はムケツの実力に惚れ込んでストーカーと化していた。(結果として王国は救われている)行く先々で圧倒的な暴力に襲われるムケツは、ようやくゾゾと再会する。

 そして、二人は異世界アッシュワールドに逃げ込んだのであった。

 大魔王の魔の手がすぐそこに迫っているのを知らずに。


・居場所

 「6、ミステリーダンジョン」に逃げ隠れている。




「裏話」


 チート主人公…………かな?

 強くて面白おかしい、愉快な勇者。女の子にモテたい一心で、気付いたらパーティーの中心にいた。大体彼が何とかしてくれるという謎の信頼が寄せられている。でも、大魔王には勝てなかった。

 彼が主人公のギャグファンタジーを書こうとしたけど、ゾン子でいいやってなる。誰か書いてください。

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