ゴリラ。それは嘲りの対象でありながら、その本質は人と寄り添う心優しき力持ち。

「ゴリラ、最終決戦」



・概要

 魔王トンキン=コング。

 人類が文明の発達とともに抱いてきたゴリラへの嘲り。

 ゴリラ格好悪い。

 ゴリラ不細工。

 そんな人類の浅ましさを誅するべく、かつてゴリラ魔王という概念存在が生まれた。人類は激しい戦争の末にこれを封印し、ゴリラへの畏敬を取り戻す。

(『ゴリラ大戦記』より抜粋)

 そして現代。カンパニーに酷使されるゴリラの尊厳を守るため、ゴリラ魔王が蘇る。都会のコンクリートジャングルをゴリラ支配するために。ゴリラをバカにする奴らに分からせるため。

 人類の未来をゴリラの手中に。

 ダダム! ダダム! ドダダダム!!(ドラミングの音)


・場所

 10番コロニー、プレイ。

 コロニーマスターがわざと誘導してきた説あり。


・依頼人

 有限会社『ゴリラハンター』社長の遺書より。社員全員の死亡が確認されている。ヘヴォ。


・ターゲット

「名称」

 魔王トンキン=コング。

「外見」

 老齢の彫りの深い顔をしたゴリラ。普通のゴリラの二倍デカい。濃い紫色の法衣を着て、先の捻れたワンドを持っている。口調はどことなく某社長っぽい。

「能力」

 ゴリラ魔術。

 まさかの魔術師型ゴリラ。森、火、土、風、水、筋肉のゴリラ四大元素魔術を操る。ゴリラだから数分かんない。もちろん撲殺狙いでも十分強い。

 青眼の白大猩々ブルーアイズホワイトゴリラ

 トンキン=コングが使役する僕たち。無限に召喚するので手がつけられない。攻撃力は3000。


・脅威度

 星4。


・勝利条件

 ゴリラへの畏敬を取り戻すこと。

 自然との和解を経ることが、本当の文明人への道である。概念存在であるゴリラ魔王は自ずと消滅するだろう。


・敗北条件

 ゴリラを馬鹿にし続けること。

 概念存在であるゴリラ魔王は何度でも蘇る。最終的にはコロニーマスターに両者ともども洗脳される。




「請負人」

 なし。



「裏話」

 ゴリラ最終決戦。しかし、使われなかった。残念。

 やはり、ゴッドハンドクラッシャーじゃなかったのがいけないのか…………

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る