ボス:ティアナ=O=カンパニー
「最終兵器螻蛄」
・外見
210cmの長身、120kgの重量を持つ虫人。
真っ黒の光沢のあるキチン質の外骨格、黒く真ん丸な目、10cmほどの触覚が一対ある。虫そのものな顔をしているが愛嬌がある。
シルエットは直立した人間に似ている。しかし、立っている足は二対四本で、腕に見える前足と共に胸の辺りから生えている。また手はスコップのようで、指のような爪があるが曲げることはできない。
背中に短い翅があり、飛ぶことはできないがこすり合わせることで片言ながら言葉を発することができる。お尻の先が短い尻尾のように飛び出ており、中は内臓が詰まっている。
凄まじい強度を誇る外骨格を纏っており、その上から研究者としての白い白衣を羽織っている。
・ベル
舌の裏。振動によるモールス信号によりオペレーターと内密にやり取りする。
・職業
P・W・カンパニーの役職持ち。研究開発部特殊研究部門次席及びティアナ研究室室長。
・経歴
転送実験によって発生する諸々の生ごみを一手に転送、遺棄している異世界にて確認された個体。カンパニーに対する忠誠心、妙な愛らしさから好待遇で保護されている。
友好的な性格でありながらもバトルマニアでもあり、前社長体制下での戦闘実験にも参加。無秩序に暴れ回っていた異世界死体を鎮圧、捕獲に成功する。
極めて高い知性と向上心を有し、科学技術と異端技術を次々と修得。親心くすぐる愛嬌から異例の大出世を果たす。その際に異世界螻蛄と称されていた彼女に、自分の名前が与えられた。Oはオケラのオーである。
自分の研究室を持った彼女は、かつての戦闘実験の際に入手していた異世界死体の生体データを基に生体兵器『屍神』を研究。不完全ながら複製を作成することに成功する。
さらに先の前社長奪還プロジェクトの際にも秘密裏に活躍。逃亡した異世界死体を抱き込み、『異界電力』の壊滅にも尽力した。
しかし、その後実験の暴発により自らの研究室の職員が死霊化、『屍神』に関する実験データの全損という大事故に見舞われる。
その責任を取るために今回の代理戦争を志願。パパと慕う研究開発部部長『ソリティア・ウィード』と運命を共にする。
・真実
『異界電力』壊滅の際に、彼女は屍神レグパにより殺害、屍兵化されている。だが、その実態は精巧に誤魔化されていて、彼女が死体だと見抜くのはほぼ不可能である。死体故に打たれ強いが、致命傷で普通に完全死亡に至る。
『屍神』に関する全てのデータを削除、関係者の始末を果たすと、彼女は求めていた死に場所を発見した。
その大まかな行動はレグパにより定められて逆らえない。が、その感情や意志は未だに生きている。
パパを勝たして自分は終わる。それが今の彼女の全てである。
・性格
素直で忠誠心が強い。友好的な性格だが、バトルマニアでもある。
彼女にとってカンパニーは家族であり、直属の上司であるソリティア・ウィードをパパと慕っている。しかし、その愛が返されることはない。
認められること、可愛がられること、愛されることを欲している。屍兵と化した今もそれは変わらない。
・能力
「高密度外骨格」
アルミニウムの軽さでダイヤモンドの硬度、加えて鋼鉄の靱性も併せ持ち、絶縁体、防熱、防寒、腐食性にも強い。少なくとも戦車砲の一撃に痛みも感じていない。関節部分の強度はそれほどでもなく、意図的にプロテクトを外している。
加えてその手は鉈のように鋭い切れ味を誇り、軽く振り回しただけでも人体をゼリーのように切り裂く。
「アシッドミスト」
間接部の弱点を補強するように組み込まれた化学兵器。外されたプロテクトの代わりに、毒霧を発生させる噴射孔が組み込まれている。
その麻痺毒の効果は、少量で神経系に干渉し、対象の動作を鈍らせる。自滅防止に、数秒で気化して無力化するようになっている。
「大斬撃」
四本の足を開いて重心を落とし、腰のキレを込めた横薙ぎを放つ。腕の構造もあってか鎌風を引き起こし、爪が触れることもなく相手人体をミンチにしてばらまく。
「悪食」
何でも食べる。屍肉でも生体の肉でも無機物でもゴミでも食べる。
その分カロリー消費も激しく、エネルギー補給を怠ると餓死してしまう。生身での純粋戦闘時間は十分ほど。
・装備
強化外骨格『
全長250cm、重量243kg。
凹凸の多い黒鎧に、所々エメラルドグリーンのジェルがへばり付いている。物理衝撃吸収の他、魔法攻撃への防御の役割を持つ。
どっしりとした二本足、ずんぐりとした両腕。スピードは速くないが、その屈強な鎧から繰り出される打撃は鋼鉄をも破砕せしめる。
さらに、背から翅のように伸びる四本の深緑のホース。これこそが強化外骨格『蟲』の秘奥である。
・超鉄鋼ジェル
物理衝撃を鎧全体に受け流し、魔法攻撃を吸収放出する。許容値を越える攻撃には対応しきれない。
相当の硬度を誇る鎧だが、ティアナ本人の外骨格ほどではない。
・
背から生える四本の毒々しい深緑のホース。
大気中、地中、水中から微生物や化学物質を吸い上げて調合する。使用者の按配次第で様々な効力を発する毒液を生み出せる。優秀な研究者でもあるティアナだからこそ使いこなせる化学兵器である。
また、按配次第で毒以外の物質も生成可能。逐次栄養分を生み出し摂取することで、『蟲』装着中のティアナは、十分という活動限界を越える戦闘を可能にしている。
・口癖
カンパニー、カゾク。
パパ、カタセル、ゼッタイ。
・オペレーター
人工知能『オケラッチョ』。
名前とは裏腹に無感情。下品なゾンビに影響されたネーミングである。
戦闘に有用な情報を分析し、相手に悟られぬよう、淡々とモールス信号でティアナに伝達する。意思決定を行うのは、あくまでもティアナ本人である。
・撃破条件
強化外骨格『蟲』の破壊及び完全なる死亡。
そろそろ眠らせてあげて下さい。
・対戦相手
負け犬アベンジャー様『ユージョー=メニーマネー』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886795143/episodes/1177354054887129902
・裏話
カンパニーといえば、な彼女。
ゾン子の初めての友達(?)。もしかしたらレグ兄を巡る三角関係なラブコメ路線の未来もあったかもしれない。道化に踊らされた上に、実は殺される理由も特に無かった悲劇のヒロイン。つるむ相手は選びましょう。じゃないとブロッコリーにされて食べられちゃう。
レグパは彼女の実力を高く評価していた。実際、ゾン子より強くて、ゾン子より頭が回る。立ち回りが神がかって生き延びれば、彼の片腕として戦う未来もあったのかもしれない。
その場合、緋色君もディスクちゃんも死亡確定です。絶対に勝てません。
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