――桜が咲き、そして散る。魔法と桜がとても印象的な物語。恋も感動も描写も全て。色んなエピソードに「桜色」に色づくんです。私個人としては、胸が痛くなりました。涙も伝いました。けれど、それは決して悲しい涙ではないんです。物語の結末は、読者にしか分からない。作者様の想いが紡ぐ、桜色の物語。どうぞ、ご覧あれ!
桜の精の子供という設定の珍しさと、二人に与えられた重要な使命に興味を惹かれて読み進めていきました。不器用だった夜桜が新しい友人のお陰で自分の悪いところに気付いたり、葉桜のお話では辛い展開があったけれど自分の良さに気付いたり、二人の心の成長が、とても感じられました。最後に登場した生まれたばかりの桜の精に希望が感じられて、悲しいだけのラストではなくて良かったです。