伝えたいことがある

第1話

4月、私にとっての青春が始まる!

高校生活だ！

中学まではあまり目立たない地味なタイプスクールカーストで言うなら3軍だった。そんな私は高校デビューを夢見てた！

コツコツコツコツ

「おはよー」

「おはよ」

挨拶を交わしたのはまだ中学の友達の星（きらり）ちゃんだ。

いよいよ青春が始まるのだ!

と思ったのもつかの間

「あいつ顔真っ赤」

「ウケる笑笑笑笑」

私は小さい頃からすぐに顔が赤くなってしまうのだ。少し動いたり何か言われるとリンゴのようになってしまうようだ。だからみんなには赤くなる度にリンゴと言われてきた。あ、いちご大福と言った子もいた。

私はそれがものすごく嫌だった。馬鹿にされているようでけなされているようで。それを高校でもまた言われ少し傷つくとこから私の青春はスタートした。