中学生くらいで文化祭の出し物の映像作品に関するアイディア
雨天紅雨
タイトルをつけるなら「あいつは誰だ?」かな……?
思い付きの前提として、文化祭などで行われる出し物、その映像作品に関して、簡単でかつ、それなりに面白いものが作れないだろうか、ということ。
この、面白い、というのも、いろいろ解釈があるので難しいですが、あくまでもアイディアとして記しておきます。
一応、クラス単位での出し物として考えてください。
前提としては。
全員が参加できること。
学校内部の紹介もできること。
あまり手間がかからないこと、です。
■事前準備、用意しておくもの
ビデオカメラは必要です。
編集作業が必要になります。
クラスの中で一人、撮影役を決めましょう。できれば演技が多少できる人。
クラスの中で一人、「あいつ」役を決めましょう。
可能なら場面のシナリオを作れる人。
基本的には以上ですが、全体の流れを把握できる人がいるとスムーズに進みます。いわゆる監督の立場に近い人でしょうか。
■全体の流れ
クラス全員に対して、「あいつのことどう思う?」という質問を投げかけます。ただし、後述しますが、できれば撮影役の人は声を一切出さないようにしてください。
この「あいつ」に関しては、基本的に自由な意見で構わないでしょう。
実際に「あいつ」役を決めていますが、そこに囚われ過ぎなくても良いと思います。ただし、完成度を高める意味では、ここに多少のギミックを仕込む必要がありますが、これも後述します。
どうして、「あいつ」のことをどう思うのか、聞くのか?
まず一つ目の理由は、映像を観る人が、あいつは誰だろう、と考えるためです。
実際に映像を取る際は、いろいろな場所で撮影してください。
たとえば登下校の時、部活動、休み時間、教室、特殊教室など、多くの場所で撮影することで、将来見返す時に懐かしくなることも、あるんじゃないかなと。観てる側も面白いでしょうし。
また、可能なら実際の部活中、登下校中など、時間を変えての撮影もすると、映像として面白くなるかと。
カメラを前にして、自然体でいられる人と、いられない人がいます。
基本は自然体で良いのですが、もちろん、演じることがあっても構いません。ただ、それができない人もいることを、考えましょう。
そのため、一人ずつ撮影するのではなく、複数人での撮影も考えます。
たとえば、意見を言った後に、隣の人に「どう?」と振って、返事をするだけ、とか。そういう役どころも必要になるでしょう。
尺も考えましょう。一人一分で、三十人ならもう三十分になってしまいます。複数人でもせいぜい四人くらいが上限かと思いますが……。
■どういう感じの映像を撮るかの例
場面・朝の早い教室。オープニング想定。
できれば演技できる人を二人くらい。
・カメラ、教室前。一度教室のプレートを映す。(何組なのかを映す)
・教室の扉を開いて入る。教室内をぐるっと映す。
二人が席で話していて、カメラに気付く。
・ゆっくりカメラが近づく。
「なにやってんだよ、朝っぱらから」
「ショーゾーケンがあれだろ? マネージャー通して貰わないと」
軽口を言って笑う。
・登場した時、フルネームを編集で入れると良いかも?
「え? なんだって?」
・テロップ。「あいつのことどう思う?」を文字で。
「あいつ?」
「あー……普通に友達だよな」
「な。でもなんでいきなり、あいつなんだ?」
・テロップ。「興味があって知りたい」など。
「へえ、まあいいんじゃないか?」
「クラス全員に聞いてみろよ。わかるんじゃない?」
「物好きだとは思うけどな」
「がんばれ。応援はしてるぞ?」
笑う二人に、カメラが上下移動。頷いたような感じで。
場面・夕方の誰もいない教室・エンディング想定。
・カメラ、誰もいない教室に入る。
・カメラ、置く。
・カメラ役の人が最後に、ここで登場する。一度、レンズを覗きこむのも面白い?
・椅子に座って映る。最初に置く位置を考えて。
カメラ目線で。
「さて、これで俺が最後になって、全員だ」
少し間を置く。
「ここで言わなくてはならないことが、二つある。一つ目は、あいつが実在するということ。そしてもう一つは、ここまでの全員の中に、あいつがいるということだ」
「あいつは誰だろう?」
「これまでの証言はいろいろだ。男? 女? 背は高い? 低い? 運動は? きっとどれも本当で、全部嘘なのかもしれない。けれど間違いないのは、あいつが、この中にいることだ」
「少なくとも、俺にとっては印象的だったし、こうして終わることを寂しくも思う」
「ありがとう」
「これを観てくれた人に、そして協力してくれたクラスメイトに」
「ありがとう」
立ち上がる。
ゆっくりカメラへ向かって歩き、手を伸ばして。
「――あいつって誰だ?」
カメラのスイッチを切る。
・エンドロールへ。
■補足
書いてみて思ったけどこれ、映像作品として成立するのかなと、そんな不安もあったりなかったり。思い付きの限界がこのあたりかも。
最初と最後だけ考えましたが、その間のものは、クラスメイトへのインタビューみたいな軽い感じで構わないかと。
ミステリのような犯人捜しを想定せず、そういう感じ、な作品になればなあと。
ただ。
実際に犯人捜しをするようなミステリにすることも可能です。
この場合、インタビュー内容の調整や、場面のシナリオを考え、更にはインタビューの順番など(ここらは編集で)考えないといけません。
例題では、嘘や誤魔化しも考慮し、たとえば、背が高いと言う人もいれば、低いと言う人もいる。走るのが早いのも、遅いのもある、といったことを含めて考えていますが、ミステリにするなら嘘はないほうが好ましくなるかと。
そうでなくとも、何を言えばいいのかわからない人たちに対しては、返答内容などをシナリオ担当が考えた方が、スムーズに進むと思います。
ミステリにすると脚本が必要になると、そういう感じですかね。
映像を観た人から「あいつって誰なの?」と聞かれるような内容が、ベストという感じで、ハードル低めで……なればいいなあ。
■最後に
思い出に残るもので、成人したあたりでもネタになりそうなもの、ないかなー。
そういう考えからの発展でした。
全員参加型を前提にすると、こういう感じが良いかなと。全員に役を作るんじゃなく、自然体で参加するって感じで。
まあ学生時代なんて、とうの昔に終わらせた私には、実際に作れないし、あくまでも構想ってだけなのでして、つまり、完全なる思い付きというか。
ただこれ、ビデオテープ時代ならともかく。
今作るとDVDなんかの動画になるから、下手したら黒歴史が残るというね、そういう問題もあるっちゃあるんですが――。
これを元にミステリ的なのを書けないかなと思い、十五分で無理だったので、とりあえず消化不良になる前に書いておこうと。そんな裏事情。
ではこれにて。
中学生くらいで文化祭の出し物の映像作品に関するアイディア 雨天紅雨 @utenkoh_601
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