九十七カウント目:堕天神vs創造神


一年ほど人の時で経っただろうか、最近は調律者以外の神も狙われるようになった手練ればかりを狙うのは我々への挑戦ということだろうか。


そして今、私の前にその黒幕が目の前に居る。


「貴様が創造神か」


禍々しい邪気、私が許可しなければ干渉も入場もすることの出来ないこの場所に。


「君のような者がここまで来るとはな」

「俺はただ力が欲しいだけだ」

「強き者よ、なぜそれ以上の力を強さを求める」

「神祇に勝てる力それとこの世界を終わらせる為だ」


世界の終わりを望むものが強き力を求めるなど、私を倒すためかそれともまた別の者を倒すためか。

どちらにせよ放って置けば良い方向に進むわけが無い、ならばやはり。

ここで悪の芽は摘み取っておくべきか。


「ここに来たということは、私を殺しに来たのだろう?」

「創造神の名に興味は無いが、神が強くなるには神名が必要なんだろう? それも強い神名の方がいいとか」

「やはり、裏切り者の神が居たか」

「勘違いするな、少し記憶を見ただけだ」


私を倒した先の力を見据えているとは、なめられたモノだ。

それほど強さに自身があるのか、そもそも見据えてるが違うのか。


「神祇に勝つ為の力が欲しい、と言ったな。悪に飲まれた者があの力に勝とうなど、統合神と選ばれた者にしか使えないその力が悪に負けるものか」

「大人しく力を渡せば、抜け殻にするだけで済まそうと思ったが命が惜しくないようだな」

「命を惜しむべきは君の方だ」


その場に広がる何らかの重圧は白の神の力と黒の神の力の無言の圧力なのだろか。

痛手を負った創造神アスタルテと創造神の力を奪い損ねたミストラルの戦いを知るものはいなかった。

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インタールード ー神の運命一生の間の100カウントー 箱丸祐介 @Naki-679985

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