第2話
朝、早く目が覚めた日は、彼と電話ができる時間。この時間の電話は、まだ、その日が始まったばかりで、職場のこともなにも話すことがないのか、今日も学校頑張ってね。とか、今日はバイト?みたいな…。そんな会話しかない幸せに包まれる。
そして、その幸せの錯覚で、今日も付き合い続ける。
* * * * * * * * * * *
学校では夏休みに向けて早帰りが続いてる。にしても、今回の期末はそこそこ良かった。中間は…。まぁ、そんな時もある。って感じだったけど…。
今日は、学年集会をして下校。
放課後は吹奏楽部の夏のコンクールのために練習。それに向けて、バイトも7月は休みを入れた。
研修中なのに1ヶ月も休むと、仕事内容とか忘れちゃいそうで怖かったが、部活に入ったのも、2ヶ月前の話だ。
コンクールは1回限り。失敗したら終わりだ…って考えるとたった1ヶ月程度の休み。
コンクール終わったら真面目に働こう…。いや、今までも真面目でしたけどね?
___私の学校の吹奏楽部は私を含め5人。
クラリネット、トランペット、チューバ、アルトサックス。私は、テナ-サックスと言うアルトサックスより低い音を出す楽器だ。
確かに、肺活量にはそこそこ自信があるしサックスは見た目もかっこよければ、出来るようになれば自慢したくなる楽器だ。
しかし、問題なのは身長だ。148センチしかない私が支えるのは、初心者にとってどうかと思う。
まぁ、今更文句言っても仕方ないから何か言うつもりもないけど…。
「_____何この音!まじキモすぎ!楽譜作った人マジ○ね。」
音楽室に響き渡る暴言。練習を始めて10分も経ってない。
「まぁまぁ琴美さん落ち着いて。出来ないところは何度も練習だよ!もう一回ここから!」
先生が、つきっきりでなだめながら教える。これがいつも通りの放課後だ。
みんなのところに行って教えたりもするが、やっぱり初心者の私には誰かがいないと何もできない。
____18時。
この時間になると、コンク-ルの曲を流しながらの片づけ時間。この時間をどれだけ待ってたことか。
「はい!みなさん片付けながらでいいので聞いてください。土日なんですけど、お弁当の持参をお願いします。あと、ここは暑いので水分補給をしっかりしてください!」
…土日?お弁当?行きたくねぇ。しかも既に暑いのに一日練習はキモい。扇風機は合計3つあるが大して効かない。
「あっ!でも今年もありがたいことに、図書室を使わせていただけるということなので頑張りましょう!」
図書室…。行ったことないし、なぜ図書室なのかわからないけど…。
今年の夏は一段と暑くて忙しくなりそうです。
明日の君へ 戦の舞姫💕 @Maihime0913
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