第一記 「人もおし…」
虫の
彼は一人身の
蘭遊丸の姿はまるで可憐な水龍のようで、黒々とした長い髪の毛に、澄んだ黒い瞳。顔立ちも凄く
“ドサッ...”鈍い音が微かだが蘭遊丸には聞こえた。それは馬屋の方からのようで馬達の
高鳴りが虫の音を掻き消し馬の高鳴りだけが夜の闇の静けさに溶け込んでいった。
蘭遊丸は高鳴りの聞こえた馬屋へと足を運んだ。
「うっ...ここは?」
「うま???」楊は馬達に(不思議だ)と思って見つめたが、馬達も同様に見つめ返していた。楊は何度か辺りを見渡すと、辺りの風景が違うことに薄々気づき始めた。
『おぃ、お前。』楊はビックリし、すぐさま声のする方に振り返ると、そこには美しく
黒髪が似合う白拍子姿の美青年が立っていた。楊がボーッとしていて気づくと蘭遊丸は
楊をお姫様だっこをしており、楊は顔を赤くし蘭遊丸の手から転げ落ちた、
「なっなにするんですか!?」あわてふためく楊に蘭遊丸は手を差し伸べいった。
『お前が怪我しているのが心配だっただけだ。』心配そうな顔に楊は又もやボーッとして
しまい楊は蘭遊丸の所に泊めてもらうことになったのである。
『今日は月も美しい。』蘭遊丸はそう呟いたのだった。
恋した私と花の色 嫁小豆 @ReiyaLove
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