恋した私と花の色

嫁小豆

序章:「花より?」

『明かりをつけましょ、ぼんぼりに~♪』

大通りに定番ソングが流れる中、私は近くの神社に向かって歩いていた。その神社は

歴史的由来の神社と言われていたらしいが私は全然気にも止めてなかった。黄金色に

輝く空とともに夕日がゆっくりと沈んでいっている。私の名前は花見山はなみやま よう 中学2年、血液型A、好きなタイプの男子 王子様系男子。とまぁこんな感じ、楊は境内の階段を

早々した足取りで登り、いつもの通り神社の鐘の前に向かった時だった、ふと頭痛が

したのだ。

「今までこんなことなかったのに....」楊はその場にしゃがみこんでいたのに気付き、

ゆっくり立ちあがり鐘の前に向かった、鐘の前に立ちお賽銭さいせんを入れて鐘を鳴す。すると今度もまたもや頭痛がした。楊は頭を押さえながらも弟の天の病気が治るよう志願し後ろを振り向くと、今までなかった団子屋が一軒建っていたのである、それにも楊は驚いた。

楊は少し天の為に団子を買っていくか迷ったがついには買うことを決意し団子屋の暖簾のれんをくぐった。楊は店主を見て怖くなったその店主はまるで人形であるかのように青白い顔をし楊を見つめたからである、楊はみたらし団子を指差しながら言う。

「すいません...みたらし団子二つほど頂けますか?」店主は冷酷れいこくな顔をしながらゆっくりと頷き、「....まいど、500円...です」と手を差し伸べてくる、

楊はあわてて財布から500円の硬貨を取りだしその手におきすぐさま団子を手にして店から出ると外には一番星が輝くほど暗くなっているのに気付きふと、後ろを振り向くとあの団子屋が消えていた。私はうなだれながら境内の階段を降りようとした時、急に一枚の桜の花びらが目の前を通ったので私は不思議に思った。゙まだ三月なのに桜が...."考え込みながら階段を降りようとした瞬間私は足を滑らせて気絶したのだった。

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