新しい予感、カンボジア
12/6 バンコク→シェムリアップ
朝起きると五時半、早く起きすぎた。眠いが、もう一度眠ると大変なことになりそうなので、がんばって日記を書く。身支度は昨日のうちに済ませていたので楽だ。集合時間の20分前になり、チェックアウトしてカオサン通りの旅行代理店へ行く。
ぶりった状態でチケットをとったので、店の場所が思い出せない。なんとなく見覚えのある看板の前で待つ。チケットにかかれている店の名前と違うのが気になる。宿を出る前に残っていた大麻を吸ったので頭がまわらない。自分の他に外国人カップルが待っている。
一人のタイ人のおばちゃんが来たので、チケットをみせると知らないと、すばらしい態度で返事をくれる。外国人カップルはどうやらカンチャナブリーへ行くらしい。
カップルとおばちゃんは行ってしまい、一人でぽつんと待つ。集合時間はとっくに過ぎている。まずい!ここであっているのか? いろいろと考え出す。こんなことならちゃんと店を覚えておけばよかった。不安のまま待つ。最悪の場合は、北バスターミナルで乗りついでシェムリアップに行くしかない。別に行けないことはないが、お金が、、、 “カーネギーの本”思い出し、急に不安はなくなる。どうせ来ないなら違う店を探してみよう。
歩いて一分、チケットと同じ店の看板がある。白人が二人いて、「シェムリアップ?」とたずねられる。ここだ! みつけたと思うと、タイ人が来て、着いて来いと言う。あっけなく心配は吹き飛んだ。
近くでVIPバスに乗る。きれいなバスだ、快適すぎて驚いてしまう。いやー、いよいよカンボジアへ向けて出発だ。バスは出発する。
隣の席に誰もいないので、ゆったりしている。ぶりが効いて眠りにつく。
気がついたら五時間ぐらい経っていて、すでに昼間だ。レストランに停まり、乗客のほとんどはビザの申請のため、記入用紙に書き込んでいる。すでにビザを持っている自分はやることがないのでメシを食い、ジャンベをたたいて暇つぶしする。
約一時間後に出発する。国境にたどり着きバスを降りる。人々の貧しさがイメージどおりのカンボジアを予感させる。子供達がジャンベを勝手にたたき、人なつっこいが、気をゆるめればすぐにお金をとられそう。手続きを済ませてカンボジアへ入国する。
国境の町ポイペトはカジノがあるとしょうさんが言っていたが、そのとおりだ。暗い雰囲気の町だ。バスの出発を待っていると時間はすでに五時、国境で時間をくっている。バスは遅れて到着し、ようやく出発する。
多くの人が道はひどいと言っていたのですごい楽しみ。スイス人はクレイジーと連発していたしな。
30分ぐらい走ると、道はがたがたの路面にかわる。だけど、予想以下! ぜんぜんたいしたことがない。むしろ快適だ。買ったばかりのウォークマンでトランスを聴き、バスの揺れにあわせようとするが、すぐに電池切れ。うーん、残念だ。
二時間ぐらい走り、バスは停車する。橋が壊れていて、直している最中らしい。さすがカンボジアだ。バスから降りてカンボジア人と話す。ここいらのカンボジア人は日本語がたっしゃで助かる。“タケゾウ”と名乗るカンボジア人と、韓国人女性二人と話して時間をつぶす。わずかな単語を知っているだけで、思ったよりも色々な人と話せるものだ。一時間ぐらいして、再び出発する。
30分ほど走り、レストランで休憩がはいる。値段が高い。カオパアが約2ドルする。腹が減っていたので一人で食べていると、バスの中で後ろの席にいたカップル二人が来て同席する。イラン人のおっちゃん? とイギリス人のお姉さん。生の英語は聞き取りにいくいが、なんとか会話できるものだ。三人でビールを飲む。
イラン人が旅行に来ているということは、イランは安全な国なのかもしれない。勝手にそう思い込み、中東に対する安心感はより一層深まる。それにしても、親切でポジティブな人が多い。再びバスに乗り込み発進する。
眠っていたので、到着したら時刻はすでに23時。先ほど話をしていた“タケゾウ”が働くGHに到着する。シングルの部屋で3ドルは高くはない、夜もおそいでのここに泊まることにする。広くてきれいな部屋だ。
T-シャツを脱ぐと、砂埃が衣服を汚し、赤十字でもらった白のシャツは茶色に変色している。シャワーを浴び、服はつけたままにして眠る。さすがに疲れたが、思ったよりも快適なバスだった。
ぶりぬきの生活は多くの知り合いができそうだ。
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