第7話 正拳突き150回

 朝・昼・夜の三回に、それぞれ50回ずつ正拳突きを行えるようになってきた頃、ドラゴンさんは言いました。


「そろそろ外で狩りができるように、身体強化の方法でも教えよう」

「やった!」


 身体強化で重要なのは、魔力を体内で循環させることなのだそうです。

 で、その魔力は体内を巡っている血液に溶け込んでいるそうなので、血流を意識しつつ、血液そのものが魔力であると認識するのがやりやすいとかなんとか。


「まあ、そんなにすぐに出来たら苦労はしませんよね」

「うむ」


 とりあえず筋トレや洞窟周辺を走り込むことで身体を鍛えておきつつ、魔力を認識できるように努めておきましょうかね。


「なんか、ここ数年身体を鍛えることばかりしている気が……」

「人間は弱いのだから、常に鍛えておくに越したことはない」

「ですかねー……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ひたすら正拳突きをするだけの異世界転生 広畝 K @vonnzinn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ