用語解説とあとがき。

 あとがきに代えて用語解説的な事を書きます。


 汎華はんか────簡単に汎の字を中に置き換えて、中華だと思ってください。途中、汎民族とかでてきますが、ちょっと漢字が当てはまらないこともありますが、漢民族の漢をハンと中国語では発音するので、ハンと読む字をあてました。

 常識的には、中華って中国をさすと非中華民族は思っていますが、中国人にとっては一般的に世界とか、universeみたいな感じでこの現世、うきよすべてをさすこともあります。中国人にとってはこの世すべてが中国なのです。逆におそるべし中華民族。


 課挙────科挙です。只、科挙ができたのって、中国史でもだいぶあとで、この時代設定は三国志かもっと前ぐらいにしてるので、嘘八百です。

武官の科挙についてもくわしくはしりません。この辺朝鮮史から頂いています。


 課挙崩れ────これも、本当にいました。袁世凱なんかがそうですね。


 天京てんきん────首都です。京をキンって読ませたかった。なんとなく。


 青禁城せいきんじょう────紫禁城です。


 授教じゅきょう────儒教です。教義もだいたい一緒、


 坑子こうし────孔子様です。穴で同じ音のコウが出てきたときは、めっちゃ嬉しかったです。google日本語入力でオリジナルの孔子と出てこなくなるのが怖いうところです。


 禁軍きんぐん────陳舜臣さんもよくおっしゃっていましたが、中国の各王朝は建前上、シビリアンコントロールです。皇帝の親征もたびたびあるんですが、日本史からすると考えられないと思いますが、そうなっています。

 首都の外で集合、首都に入る時解散は、古代ローマ軍からもらいました。

 

 卒────一番戸惑うと思うけど、兵です。禁軍の階級を簡単に書くと、

 卒と武官(将校)に分かれています。卒は五人の長が伍長。十人の長が什長です。

 そこから単位が十倍に飛んで百人の長で百人長、もう階級で言えば、准尉あたりでしょうか。最古参の兵いや卒です。

 そこから、武官、課挙登用したものに飛んで、下から校尉、尉官クラス。次に校佐、佐官クラス。次から将軍で司軍となります。校尉の中でも下校尉、中校尉、上校尉、と上中下に分かれています。校佐も司軍もいっしょ、李鐸は上司軍となるわけです。


 木簡、竹簡────タラス河畔の戦いで唐の紙漉かみすき職人が西に連れて行かれて紙がイスラムから西洋伝わったのは有名な話しで、紙がない世界にしました。でも、正直、布にしろ、大変だっただろうなと思いますが、竹簡木簡も今のHDDやCD-RWに焼いて保存してると思えば、紙に書いて図書館に保存するのと同じ程度の手間かなとかと思います。


 長壁────万里の長城です。どうして壁といわないかのほうが不思議。


 胡族────一般に半農半牧でも混血でも非汎華民族をさします。文字を持たず史書がありません。荒々しい部族ほど長壁の向こうに追いやられている設定。

  

 騎馬部隊────春秋戦国時代や古代ギリシアで戦車が使われていたのは、あぶみ(鞍のについた足置き)が発明されていなかったからです。古代ローマでも裸馬で足でぎゅっと馬の腹を抑えていたため、中世や三国志で考えられていたほど騎馬隊って歩兵にかならず勝つ強烈な武器ではありませんでした。これをおしえてくれたのは、塩野七生さんです。

 だから、実は、コミック「キングダム」も、、、、、というのは置いといて、だからといって、いつ中国史であぶみが使われだしたかというと知りません。すいません不勉強で。項羽と劉邦の楚漢戦争でも戦車でガラガラっていうイメージもあるし、で後200年ぐらいの三国志で騎馬かといって、平行移動してもシーザーのころですよね。

 でも、騎馬戦は描きたいので、鐙は使わせてもらいました。「キングダム」みたいに。映画でもドラマでも、まぁ、撮影で危険だからというのもあると思いますが、平気でうそをついていますね。ケレン味と歴史的公証の間で揺れています。


姑獲鳥────初期の京極夏彦さんのファンでもあるので、強引に入れてみたのですが、これ、オリジナルは中国なんかでも記されているそうですね、、まぁ当然向こうから来たのだと思いますが、、、。


貴妃、才人────これも、後宮での位ですが、出来たのだいぶあとなのを強引にあてはめました。


 中華風ファンタジーということで、いつもの自慰行為みたいなもんで、書いている自分が一番楽しんでたってパターンです。

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戦魔伝演義 第一部 北陽王の謀反 美作為朝 @qww

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