第2限目 ゲームオーバー

は……????


いやいやいやいやちょっと待て、今なんて言った??


人生からゲームオーバーってどういう事だ…?


もしかして…いやもしかしなくともこれは死を意味している。


おいおいおい、どうするよこの事態。


鎖月「むいむいー??どうしたのー?そんな怖い顔しないでって☆」


夏都「そうだぞ夢唯、単純じゃんか〜!捕まったら終わりってだけだろ」


夢唯「は??!?!お前らそれガチで言ってんのか!?今の放送聞いてたの


か??!!」


夏都「聞き逃すわけねぇだろ、ルールが追加された放送だろ〜?」


鎖月「んで、その追加されたルールはっと…」


夏都「人生からゲームオーバーだろ…


んっ?…人生からゲームオーバー!?!?!」


夢唯「やっと気づいたのか…、どうしようか…」


鎖月「えっあっ…えっーと…それって死んじゃうってこと……?」


夢唯「そういう事だ。まぁ僕らは足が遅い訳では無い。


鬼のレベルにもよるけど逃げ切れば勝ちだ。」


どうしようもないこの状況。とりあえず逃げるか…


鎖月「あっ、もう開始の放送まで2分だ」


きっとほかの皆も捕まったら死ぬことは分かっているはずだ。


今のうちにドア付近に居ておくべきか…


{そう考えているうちに時間は無情にも過ぎていき開始の放送が鳴った}


ピーンポーンパーンポーン


??「そっれではぁ〜!!!鬼ごっこ開始まで〜」


??「ごぉ〜」


??「よん〜」


??「さん〜」


??「にぃ〜」


??「いちぃ…」


??「ぜろっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!


さぁ皆この学園ないを馬鹿みたいに逃げ回ってください!!!アハハハハ!!!!」


この甲高い笑い声と言い聞いていて嫌になる声だ……


そんなこと考えている場合ではないな


夢唯「おいっ!逃げるぞ!!!」


鎖月「あのっ…ふっ二人とも…」


夢唯/夏都「ん?/どうしたー!?」


鎖月「あっ…足が……足がすくんで…動けない…どっどうしよう…」


夢唯「っ!?しょうがない!夏都!!!鎖月担いで逃げるぞ!!!!」


夏都「力仕事なら任せておけ〜!!!」


鎖月「うぇっ…迷惑かけて…ごめん……」


夢唯「いざ鬼ごっこが始まるとさっきまでなかった焦りと恐怖があるね……」


夢唯「しょうがない事さ、友達だろう?それぐらいいいさ。


っま!担いでるのは夏都だけど!」


夏都「確かにwwお前がカッコつけるところじゃねぇなw」


一瞬だけど鎖月が笑った気がした。すぐに泣いてしまったが。


いつ終わるか、鬼が何人かも知らされていないこの最凶最悪の鬼ごっこ。


少しでも安らげればそれでいい。


今は逃げる事だけを考えよう。



第3限目 2手

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校内鬼ごっこ @tutuzi

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