校内鬼ごっこ
@tutuzi
第1時限目 放送
はぁ……憂鬱だ。これと言って何があると言うわけではないが憂鬱だ。
好きな子でも出来ればなぁ…なんて、男子校だから無理か。
もういっそ学校サボってしまおうかとまで考えてしまう。
(とはいえど、学校まで来ちゃうんだよなぁ)
〜神楽学園〜
夢唯「おはよ〜…」
鎖月(サツキ)「あっ!むいむいおはよー!!!ねね、課題やってきた〜??」
おっと、紹介が遅れていたね、僕は夢唯(ムイ)。高校二年生、
んでこの元気がいいのは鎖月。高校に入ってから知り合った男の子だ。
夢唯「課題?ん、あぁ、数学のね、やったよ」
鎖月「ほんとー!?さつやってないから見せて!!」
夏都(ナツ)「おいおいwwまたかよ鎖月クンよぉ〜??」
この見るからに体育会系の彼は夏都。鎖月、夏都、夢唯の3人は高校に入って
から知り合ったもののかなりの仲良しだ、自分で言うのもアレなんだけど。
ピーンポーンパーンポーン
??『あっあっー!!!!きっこえますかぁ〜????』
????、なんだこのふざけた放送は。
鎖月「なんだろー??まぁいいや!今のうちに課題しちゃおー!」
バカなのかこいつは。
夏都「朝の放送なんてあったか?」
こいつもバカだった。そもそもこれは女子の声だ。
朝の放送の有無の前にこんな声を出すような生徒はこの学校に居ない。
考えるところが違うだろう。
とにかくこの放送の続きが気になる…
??『まっ聞こえてなくてもいっか〜!!!神楽学園のみなさぁーん!この退
屈な学校生活から抜け出してみませんかぁ〜??って全員強制参加ですけど
😜😜』
強制参加……?なんのことだ。
この時真面目な友達さえ居れば相談出来たのだが残念ながら僕の周りには課題
を終わらせようとしているのと脳筋しか居ない。
ぶっちゃけた話僕は退屈な学校生活から抜け出したい。ゲームかなにかだろう
か…
??『これから皆さんには校内で鬼ごっこをしていただきます!!!!
えっ?なんで鬼ごっこなのかだってー??
捕まるかどうかのハラハラ感があるからに決まってるじゃないですか〜
もぉ〜それくらいわかってくださいよォ😡』
なにを言っているんだこいつは…そもそもこれから授業だぞ……?鬼ごっこだ
なんて……期待した自分が馬鹿だったようだ。
夏都「おいおい!!!夢唯!!鬼ごっこだとよ!!!!楽しそうだなぁ!」
鎖月「え??鬼ごっこー?なんのことー???」
夢唯「ちょっと黙っててよ……」
??『ルールは簡単!!捕まったら即ゲームオーバー!!それだけ!!5分後
に開始の放送が入るので、しっかり聞くように〜!それでは各自準備を怠らな
いようにしようね♡』
ちょっと待て、今気付いたが教師は何をしている。ここはそこまで荒れている
学校ではない、どういう事だ……?
モブ「え〜??鬼ごっこぉ…?きゃー彼ピ大丈夫かなぁ〜???」
モブ2「おっしゃ〜!!全員俺に従え!!!」
体育着に着替えるものも居れば交際相手と連絡をとる者もいる、バラバラだ。
鎖月「なんかわかんないけど楽しそうじゃん!?一緒に逃げよ〜」
夏都「鎖月って足遅そうだなぁ!!ハハ!!!」
鎖月「はぁ?」
夏都も鎖月も楽しそうにしてる。勿論クラスメイトもだ。
??『あっー!1つ言い忘れてました😜😜
この鬼ごっこ、捕まったら《人生から》ゲームオーバーです♡♡』
→第2限目 ゲームオーバー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます