殺し屋と売春婦のすれ違いコント劇場

RYO

殺し屋娘「はぁ……今日も仕事で疲れたな。そこのベンチで休んでから帰るとするか」


売春婦娘「うぅ、頑張りすぎて腰が痛い……ちょっとベンチで休憩してから帰ろ……」


殺/売「「あ」」


殺/売「「どうぞどうぞ、あ、どうもどうも」」(お互いに譲り合いながら座る)


 


殺(綺麗だが細身で引き締まった体……同業者か?)

売(一見目立たないようにしてるけどすごい逸材……同業者かな?)


 


殺「仕事終わりですか?」

売「はい! ……あの、同業者ですよね? すっごいいい身体してますし」

殺「……あぁ、そうだ。当然だが、言いふらさないでくれよ?」

売「そうですね。最近は取り締まりも厳しいですし」


 


 


殺し屋娘(相手を自分と同じ殺し屋だと勘違いしてる)

売春婦娘(相手を自分と同じ売春婦だと勘違いしてる)


 


 


売「……私たちの仕事って、生命の神秘に関わりますよね」

殺「たしかにそうだな。人の魂がこの手に乗っていると思うと不思議な感覚になる」(血みどろの手を思い出しながら)

売「そうですよね。こんな小さなものに生命が関わってくるんですから」(使用済みコンドームを思い出しながら)

殺「そうだな。震えてこないのが不思議なくらいだ」

売「今日だけでもう十億以上は殺しましたからね」(精子的な意味で)

殺「十億人殺した!?」


 


殺「……す、すごいんだな。たった一日でそんなに殺すなんて。しかも傷一つついてない」

売「ちょっと腰は痛いですけどね」

殺「しかしそんなに仕事をこなすとなると、場合によってはかなり値の張る道具が必要なんじゃないか?」

売「そうですね。それなりに激しいものが必要になることも……」

殺「核弾頭とか」

売「そんなもの危なすぎて挿れられませんよ!? というかおっきすぎます!」


 


殺「私は細身で尖ったタイプが好きだ」(ナイフを思い浮かべながら)

売「あぁなるほど」(細身のバイブを思い浮かべながら)

殺「それをぐっと突き刺す」

売「お尻に」

殺「なんで!?」

売「え、じゃ、じゃあ尿道ですか?」

殺「なんでぇ!?」



 

殺「まぁ道具はあっても、相手に近づくのが大変なんだがな」

売「え? 簡単に近づけますよね?」

殺「ほう? どうやって?」

売「まず服を脱ぎます」

殺「全裸!? い、いやまぁ女の武器を活かすのは手だが、それだと道具が」

売「相手の部屋にある物も使いますよ?」

殺「り、臨機応変なんだな。しかし、手ごろな道具がない場合は?」

売「もちろん手でやりますね」

殺「素手!?」

売「あ、あと口も」

殺「口!?」


 


売「あなたはどうするんです? コスチュームとか」

殺「コスチューム? そうだな、相手に近づくために……奥さんや娘さんに変装したりもするな」

売「結構マニアックなプレイ!?」

殺「男装することもある」

売「ボーイッシュ!?」

殺「そういった余裕がない時は、ドアを蹴破って相手のベッドに飛び込む」

売「よく怒られませんね!?」


 


売「結構大変なんですね……」

殺「あぁ。時には(狙撃のために)何時間も動かずじっとしていることもある」

売「マグロ……!? いやほんとよく怒られませんね!? 声も出さないんですか?」

殺「もちろん。声も出さないし場合によっては糞尿もオムツに垂れ流しだ」

売「スカトロ……!?」


 


殺「そういう君はどんな仕事を?」

売「私はオーソドックスですね。お風呂場が多いです」

殺「なるほど、相手もリラックスしているからな」

売「はい。そこで石鹸を使います」

殺「石鹸!? ど、どうやって!?」

売「そりゃもちろん、自分の身体で泡立てまくって相手に飛びつくんです。あとは身体全体を使います」

殺「どういうこと!?」


 


殺「新人と二人で組まされた仕事もあったな」

売「あぁそういうのよくありますね。たいてい男が大人数で」

殺「そのときは相手が二十人くらいいたな」

売「多すぎません!?」

殺「しかも結局全員私がやった」

売「バイタリティすごいですね!?」


 


売「人目のつかない路地裏でヤってくれ、なんてのもありました……」

殺「そうだな。私もそういう依頼が多い。時には街中の人ごみでやったこともある」

売「レベル高いですね!? というかよく捕まりませんでしたね!?」

殺「あぁ。誰にも見られないよう、二秒足らずで終わらせたからな」

売「早漏!!」


 


売「でもこういう商売だと、感染症が怖いですよね」

殺「あぁ。飛び散った体液からの感染だな」

売「最近はいい薬とかもありますけど」

殺「だから私は(血を)出させないように終わらせることが多い」

売「(射精させないなんて)生殺し……!」


 


 


 


 


 

殺「おっと、もうこんな時間か」

売「そうですね。そろそろ帰ろうかと思います。では、またどこかで」

殺「そうだな、もし仕事場で出会ったら……どちらかが死ぬときかもな」

売「プレイがハード!?」

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