THE TRANSCEND-MEN/超越認識

作者 タツマゲドン

70

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Good!

#RTした人の小説を読みに行く

6 : Birth(Category0 6/8回)まで読み進めました。
Don't think, Feel! これは男子を昂らせる魔法の言葉です。
思い浮かべるのはレジェンドスターのカンフー映画です。しかし、あらすじを見るとやや毛色が異なる様です。第三次世界大戦により22世紀を迎えられなかった人類が二つの勢力に分かれて対立する未来のお話です。

未来のお話ですから、銃もあるし、グレネード、機関銃、装甲車どころか二足歩行戦車も登場します。どんどん魔法の言葉のイメージと乖離していく世界観です。しかしその乖離をマトリックスばりに埋めてくれるのが「超越した者」たちです。
超人的な眼力と的確な銃捌きで一般人を鏖殺しながらも、卓越した身体能力に加え、特殊スキルを持つ者同士の白熱のバトルが戦場のいたる所で繰り広げるのです。

格闘戦を文章で表現することの難しさは私個人としてもおおいに苦しむ所で本作でもその難しさを実感させられました。主に私の読解力の問題なのですが、戦う者達の動きを文章から脳内イメージに変換する際にかなりのパワーを使います。また著者が似た表現を嫌ったのか、バトル中に黒髪の男性が、アラブ男性が、アジア人が、と個人名以外の表現に切り変えることでバトル描写を追おうとフル回転している頭に不意打ちの回し蹴りを食らわしてきます。また残った二人を三人張り倒す、仰向けに倒した者の背中を踏むという、じわるローキックは鳳凰幻魔拳ばりに私の読解力の自信のなさを突いてきました。

ちょっと思っていたDon't think, Feel!ではありませんでしたが、本作は確かにDon't think, Feel!でした。まだ「トランセンド・マン」について多くは語られておらず、仲間が傷付く事を何より恐れる少女が抱える矛盾、その少女に誘拐された謎の少年が戦いの場に現れるなど… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

 第三次世界大戦の末、激減した人間を支配しようと目論む「世界管理組織」
 彼らは超能力者「トランセンド・マン」の力を用い、実力にて世界を管理下に置こうとしていた。それに反対する組織は団結し、「自由」を旗印に戦う。
 二つに分かれた人類。両者のトランセンド・マンがぶつかり合い、相争う。
 争いの果てに、彼らが掴む未来は「管理」か「自由」か。

 疾走感あふれるアクションシーン。まるで目の前で戦っているかのように、凄絶に戦闘は繰り広げられる。詳細に作り込まれた世界観が、リアリティを生み出し、さらに彼らの戦いを迫真たるものにしている。
 壮大なスケールでありながら、それを存分に表している、サスペンス巨編だ。

★★★ Excellent!!!

■SFを基盤とした物語創造において新エネルギー新素材新概念、それらを物語のスタート地点とした作品はある意味王道だ。具体名は挙げないが我々はそれらの作品を知っている。だが多くは時間的尺と言う制限に阻まれ細かな点は描かれない。見る者の想像の余地に委ねられる。だがこの作品は違う。根本が異なるのだ

■新素粒子、新物質、新兵器――王道のSFワードを種として作者はまず丹念かつ濃密に世界の根幹となる背景世界を神の視座で描きぬく

■次いでその世界に生きる者の過酷な現実を戦いの最前線の姿から映し出す

■作者に対して敬服するのは〝小説〟と言う媒体で許される限界へと、意味変質的とも言える丁寧さで紙面に刻みつける姿勢だ。その執念に敬服である

■だが物語は一人の少年の出現をもってSF的闘争世界を生きるヒーローの出現を予感させてくれる。アダムとソレを囲む人間性あふれる仲間たちの絆がそれだ。これもSF娯楽大作の王道である

★★ Very Good!!

僕の中で、この小説のイメージは洋画のアクションで、読み進めていってもそのイメージにしっかりと応えてくれる作品であると言えます。
冒頭から始まるアクションシーンの描写は、スリリングな格闘の動きを文章で表す見本とも言える筆力があり、手に汗を握ります。
恐らく作者さんは本当にこういったSFアクションがお好きなのでしょう。
その後に続く、見えない敵との戦いなど、息をつく間もなく次々に難所が続いていきます。
こういったジャンルがお好きな方であれば楽しめる作品です。