故郷に帰る


山から吹き降りる風に飛ばされて

暑さも寒さもフラフラとしてる


混ざったり隔たれてそれらが私の部屋を通り過ぎていく


数年ぶりに戻った私に会いに来る

悪友や親友の悪ふざけのように


灰を飛ばす 杯から酒を零す


外から砂を投げ入れるから


いつかの苦笑を思いださせる


はしゃぐように遊んで散らばって


いつかの教室の中みたいだ


埃は吹き飛ばされ 懐かしい香りを胸いっぱいに吸い込んで


大きくため息をつけば


相変わらずだなと一人呟いた


そして安堵の息は足元に着地する


フワリと

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