自らを由とするために必要なこと

たとえれば『意味』から抜けてみたその先は

無限の空の中に漂う埃のよう


取っ掛かりもない代わりに

どこまでも自由

ではあるけれど

ではあるのだけれど

ああ、どうにも不安で虚しいの


自らを由と叫ぶには…?

自らを由と叫ぶには…?

自らを由と叫ぶには…?


抵抗もない、低高もない

上、下、横も無い

孤独ですらないその空々しさ

その中で唱える自由の無意味さを


だから比較されたいの

だから否定されたいの

だからその煩わしさを求めるの


歩くことを強要されつつも地面を

見上げることを強いられてもあの大空を

ぶつかり殴られようとも自分以外の人を!


求め、捕らわれ、蔑まれても。


自らを由と叫ぶ為

自らを由と思う為

自らを由を守る為


その意味を問い続ける。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る