東北道を走る車にて
詩『東北道を走る車にて』
心乾く秋の夜
灰色の高速道路の上を走る車
雨があがった昼下がりの後
窓にへばりつく水滴のようにポツポツと走っている。
ここは東北道、ひたすら北上していく寂しい道の上
ボンヤリと走らせる車の中
まるで落下する霙の如く、ただただまっすぐに進んでいく。
曇る窓、照らすライト。 ため息が白く窓を薄っすら染める。
怯えるかのように震える身体。
叫ぶかのように強める暖房。
やがて温まる四肢と反比例するように乾燥する空気
それでも窓は開けないし、暖房は切らない。
目的地はいまだ遠い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます