県知事様が書いているのはライトノベルなのかへの応援コメント
サロメ様、拝読させていただきました。
イスラム文化や宗教的なことは、ほとんど無知なのでよく分かりません。
……ですので、純文学とライトノベルについて少しだけ私が思うことを書いてみますね。
まあ、正直、分かり難い内容と改行の少なさで、読む前から心が折れてしまう純文学は、今の若者には馴染みにくいものかと思います。
作者自身の独りごとみたいな、独善的な内容も多くて、読んでいて疲れる作品も少なからずあります。
けれど、分かり難いゆえに何度も読み返す内に、その深さに心酔してしまうのが純文学の魅力かもしれません。
ラノベ系の小説はだいたい電子書籍で読んでいます。
分かりやすく楽しい内容が多いので、電車の中とかで気楽に読めるのが利点だと思います。
二つの分野は使い分けて楽しむのが一番だと思います。
作者からの返信
お読み頂き、ありがとうございました!
そういえば自主企画のときのまま改稿せずにいました(笑)
「今の若者には馴染みにくい」、これ、「純文学」の一つの特徴かもしれません。今は古典と言われているような作品であっても、それが書かれた当時は「今時の若者受けを狙ったもの」と映ったことでしょうし。
私もラノベは電子書籍派ですね。kindleで読んでると、傍から見ていかにもラノベ読んでる感が出なくて(笑)本屋では見かけることの無くなった昔のコバルト文庫などが手軽に読めるのは嬉しいです。
あとがきへの応援コメント
正直、エッセイ形式よりもこちらの方が好きです!
明確な区分けが出来ないのは分かるのですが、しかしそれでも分けている方々はいる訳ですし、企画に参加してくださった方々も独自の意見を持っている事実がある以上、誰でもいいので定義を決めてほしい気がします。「中二病」みたいに。
古典にも通俗的なものは沢山あるのだと、私の担任が言っておりました。それでも「古典」と纏められるのですし、ライトノベルも純文学も「現代文学」で一纏めにするのもいいですね。
この言葉を生み出した人を恨むばかりです……。
作者からの返信
わあ!企画者からのお言葉、嬉しいです!
自分で小説を書くようになって思ったのですが、書く方はみんな伝えたいことがあって一生懸命書いているんですよね。それは、「文学」としての評価を望んでいる場合もありますし、上であげたオスマン詩の中には、冤罪を訴えるために書いたものもあります。その切実さが、現代人にも響くものがあって、「文学」>「詩」>16世紀中東、のように区分されていますが、多分本人、詩人として評価されるより政界に復帰したかったのではないかと(笑)
「中2病」も出てきたとき、面白いなーと思いました。で、日本の有名なイスラーム法学者ハサン中田考が、東京モスク初代イマームのことを「生涯中2病が治らなかったアブデュルレシト・イブラヒム師」と呼んでいたのには何か爆笑しました。半分くらいは褒めてますよね?みたいな(笑)
まあ、言葉は使われていくうちに変わっていきますし、作品への評価も変わっていくものです。「これが絶対的な基準」というのはなかなか難しいものです。
ただ、言いたいのは「ライトノベル」を、作品や作者を貶める形で使うことは嫌だな、というところです。
この度は、いい刺激を与えていただき、本当にありがとうございました!
あとがきへの応援コメント
スレイマンさま、千一夜物語も愛読していたのですね! お父上のセリム一世の功績を鑑みれば、またスレイマン様の業績を鑑みれば、まったく不思議ではないのですが、流石陛下は博学多聞だ……。
時間というふるいにかけられのこった物語が古典となる。ならば、今こうしてカクヨムに投稿されているお話が、未来では「古典」として学ばれているかもしれないな、なんて考えながら楽しく拝読させていただきました(*^^*)
作者からの返信
アンドレ・クローの『スレイマン大帝とその時代』にそんな話が書いてあって、「この人、“立法者”とかいって俗っぽいの好きなんだー!”とテンション上がった記憶が(笑)千一夜物語、まだ今の形にはなっていない荒削りの状態のものだったみたいですが、結構エロいしグロいし、わくわくする話だったんだろうなあ、と思います(笑)
ね!カクヨムに投稿されていた作品が後に古典に……!?とか考えたら面白いですね!
編集済
あとがきへの応援コメント
イスラム(イスラームが正しいと思いますが)世界は、一般の日本人にはなじみが浅く、どうしても十字軍やドラキュラなどの中世西洋側の視点になってしまいます。私自身、ほとんど知りません(世界史で多少習ったかもしれませんが、覚えていません)。
ただ、アイザック・アシモフも、アルカリの説明か何かの際にどこかで言っていましたが、実際のところ、当時のイスラム側の科学はキリスト教側よりはるかに進んでいた、ということです。
また、ちょっと時代はさかのぼりますが、史実を一応元にしたと言われる映画「キングダム・オブ・ヘブン」のサラディン(これ自体ヨーロッパ側の呼び方らしいですが)は、西洋側よりはるかに寛容で誠実です("Nothing" "Everything"は、最も好きな場面です)。
そういう「知らないと損な世界の歴史」を、ライトノベル(小説)で学べるとは何とお得!
まずは、このキャラクターたちが登場するという、「県知事様はライトノベルが書きたい」から学ばせていただきたいと思います。
作者からの返信
わわ、興味を持っていただいて幸いです!どうしてもイスラーム世界に関しては西欧側の視点が大きく反映されてしまいがちですが、最近はすこしずつ変化しつつあるようです。仰るとおり、アイユーブ朝のサラディンへの評価、また、「12世紀ルネサンス」という言葉で知られるような、イスラーム世界→西欧への古典文化の流入なと、色々と日本語でも読めるようになっております。
が、まあ、私はあくまでもライトノベルを書いておりますので、お気楽にお付き合い頂けたら嬉しいです(笑)