『三国志』諸葛孔明亡き後にも英雄はいた

ゲームなどで『三国志』の世界に触れた方も多いのではないでしょうか。
こちらの作品では、孔明が亡くなった後の世界を描いています。
作者様の知識の豊富さや歴史観はたしかなものがあって、読んでいて引きこまれます。
武勇に長けた英雄が多かった時代とは少し異なる、政治の力や女性の存在が国の運命を動かした時代。
それだけに、当時の人物の心情に焦点を当てた描かれ方がこの作品でもなされており、現代ドラマに通じるものを感じました。
個人的には呉の国の衰退が悲しいですが……陸抗を応援したくなりました。
歴史小説がお好きな方、三国志がお好きな方、ぜひお手に取ってみてください。