スローライフと、わちゃわちゃと、次から次へとトラブルと。
トラブルメーカー・スサーナが行く!
舞台は秘密の詰まった島、貴族や王族の世界、学院。
世界を彩るスサーナ自身に眠る世界の根源にかかわる刺繍の魔法。
古代の遺跡やいくつもの塔に住む魔術師たち。
陰謀あり、成り上がりあり、主人公に降りかかる困惑・難儀・騒動てんこもり。
しかしなぜか基本を流れるのはたしかにスローライフ。
とにかく主人公であるスサーナから目が離せない!!(いろんな意味で)
常に危なっかしい彼女は、彼女自身も周りの者にも、予想もしない方向へと転がっていきます。
この世界に生まれても遥か遠い、いつかの自分の記憶に縛られるスサーナ。
ー彼女はなにも望まない、自分自身のためにはー
自分のためにスサーナ自身が何かを望むとき、そこがこの物語の転換点になるのではないでしょうか。
話全体には多くの伏線がはられており、これからの展開にワクワクします。
個人的には刺繍の魔法がピックアップされるであろう鳥の民編や、古代遺跡に入るはめになったスサーナ!など想像でも楽しみです。
※この展開がくるかどうかはわかりませんが…
タイトルのスローライフに到着するまで先行きは遠そうですが、長い道のりにお付き合いできる予感に嬉しく、期待しています。
・・・ちなみに私の押しは、主人公の運命に非常に強くかかわっている魔術師の第三塔さんです!
「女の子が異世界転生を果たし、新たな世界で成り上がりをしながらチート魔術を使って美男子を魅了していく。」
と、このように概要を書き出すとテンプレ小説にしか見えないにも関わらず、この作品は全くそんな感じがしない不思議な作品です。
原因の一つは、主人公であるスサーナが(設定上理由があり)自身に頓着せず、一人称形式の物語とは思えないほど自分の事を考えない子供だからでしょう。
他人や周囲や環境にとても敏感で、お節介が過ぎる主人公が様々なことに巻き込まれる話なのですが、本当に自分を大切にしない。。。
そのため主人公に同調/共感することで物語を楽しむタイプの人は少し厳しいかもしれません。
一方で親のような目線でハラハラしながら楽しむ自分のような人間には、スサーナと同じような俯瞰視点で楽しむことが出来ます。
恋愛小説でも、テンプレ悪役令嬢でも、転生チートでも どれでもあり、どれでもない不思議な小説。大変おすすめです。
ストーリーは非常に面白いですし、文章も読みやすいです!
本当だったら、星の3つ!
面倒見が良くて、ちょっとお節介で、いつも笑顔でのりきる優しい主人公、スサーナちゃん大好きです!
ただ、スサーナちゃんの、あり方が痛々しい。
基本的に自分には価値がなく、友達や周りを助ける為に平気で命を投げ捨てる行動に出ます。
友達が自分の責任で自分で判断した行動なのに、私が「ああしていれば」とか「私のせいだ」とか勝手に背負っちゃいます。
自分は大人なのだという自負が友人を庇護認定するので、真実対等な友達がいません。
大人という自負があるにしては、自己管理がゆるゆるで、自分が死んだ際の責任が誰に問われるのか考え付かないあたり、社会人としては失格で、社畜系ともなんか違う気がします。
スサーナちゃんが好きな私からしたら、もっと自分を大切にして!と悔しいやら悲しいやらです。
好きだと思う人か、自分は無価値だと、簡単に命を投げ出すのは悔しいし悲しいです。
たぶん、スサーナちゃんの周りにもそういう人いると思うんだけどなぁ。
スサーナちゃんが簡単に自己犠牲しなくなるまでは星1つ。
展開されていくストーリーに恋愛小説よりも心揺さぶられる、異世界ファンタジー
こんな人におすすめ!
・世界設定がしっかりしているファンタジーが好き!
・元気いっぱいヒロインよりも賢いヒロインが好き!
・恋愛よりも陰謀!知略!
・ご都合主義より伏線回収が好き!
・物語の世界にどっぷりつかりたい!
・美味しそうな描写や情景を感じたい!
異世界に転生した(なんだか裏設定の多い)スサーナがスローライフを目指すのですが、彼女をとりまく世界の理(ことわり)や前世etc...が平穏を阻みます。もはや冒険小説といっても過言ではないほど様々な事件に次々と巻き込まれ、これからなにが起こるのか、スサーナに平穏な日常(と恋愛)はもたらされるのか、続きが楽しみな作品です。
同シリーズの小話もあります。なろうにも掲載。
上橋菜穂子さんの『獣の奏者』『鹿の王』、荻原規子さんの『勾玉三部作』『RDG レッドデータガール』で育った私が今のところ唯一満足できた、とてもクオリティの高いファンタジーウェブ小説です。
女性主人公の異世界転生ものを広く読んでいるつもりですが、キャラクター重視のご都合主義、シチュエーション萌えの作品が多く、世界設定は疎かになりがちで面白いけど何か物足りないマンネリを感じていました。
この作品はカクヨム・なろう内に多くある異世界転生ファンタジーの中でも世界設定が細かく描かれています。食事や生活風景などの描写が的確で作品の空気感を味わうことが出来ると思います。
物語の展開:早いが描写を細かくされてるので駆け足な感じはしない。
文章:外国小説を良翻訳したような独特の読みやすさがある。
ストーリーは素敵でお話の内容もとても面白いです。ですが、主人公の魅力が今のところもうひとつ欠けているように感じました。
主人公が自分からどうしたいかどうなりたいかという目的意識が曖昧になってきて、最近は無駄にふわふわと受動的にしか行動出来ていないように思えます。
前世の事情や話の途中で知ってしまったあれこれでそうなってしまった理由はわかるのですが、第三者視点で物事を見過ぎているせいなのか自分のことを大事にしてくれません。主人公を怒ったり心配してくれている人へもう少し耳を傾けて真剣になって欲しいと読んでいてとても歯痒く感じる時があります。
もう少し嫌なことに強く怒ったり負の感情を外に出せるようになって欲しいですし、一生懸命生きて欲しい。
第三塔さんの助力もあり、今は(耐えられないから)ずっと見たくないものから無意識に目を逸らし続けている状態なんでしょうが、いつか問題と向き合って人間的に一皮剥ける時が来て主人公スサーナちゃんの魅力が一層輝く時を楽しみにしています。
キャラクター相互の思い合いがわかる絆のエピソードなど(主人公に一方的に色々してもらってるだけという印象がまだ拭えないミアちゃん側の話とか)そういった相手側の話などももっとあると嬉しいです。
とっても面白い。年相応の愛らしさと転生者らしい冷静さの混じり合いに違和感がなくてとても良かった。序盤の展開はスローライフらしくぽやぽやしてて読みやすく、物語が進むほどにシリアス方面が出て来つつも年相応の愛らしさで絶妙な面白さになるところが素晴らしい。文字数的にいつエタってもおかしくないのに毎回毎回新しい展開を繰り広げるシナリオの深さにも戦きます。更新速度の早さとシナリオ密度の濃さが釣り合わないですね(絶賛)。スローライフらしいこの世界で生きていると思わされるリアルな生活感と異世界転生モノらしいフィクションだからこそある空想物語感の案配が最高。主人公の女の子がとっても可愛かったです。こんなに良い物語を無料で読んでもいいのかしら?
異世界転生ものでバトル!というよりは、人間関係や世界を主人公スサーナちゃんと楽しんでいく感じの創作です。
章が進むにつれて、バトルやトラブルの規模も大きくなり、スサーナちゃんを見てハラハラすることも増えました。
恋愛…キュン要素は各所各所にちりばめてあるので、これからにすごく期待しています。
小さな頃から自分を見守っている美しい魔術師さん、頼りになる同じ一族らしき少年、自分に忠義を立ててくれる忠犬めいた用心棒的お兄さん、そして甘酸っぱい片想いをして応援されている王子様…誰とフラグが立つんだろう…誰と結ばれてもいいからスサーナちゃんは幸せになってください…
ある時、国の内陸に住んでる人達からはマジヤベー認識されてる島に転生してしまう主人公。
その島は、実はめっちゃ便利で住み心地の良い所なのであったーーー
“転生チートができないほどに!”
主人公は前世の記憶を持ちながら歳相応に、時に大人な対応をしつつのびのび成長していく……のだが、ひょんなことからいっっつもトラブルに巻き込まれる。
回避しようとしても、一周回って結局トラブルの被害に。
そしてそれを心配して段々と保護者ポジションの人達が増えていって…。
これは登場人物みんなが生き生きとしていて、
文章もわかりやすく、
各話ごとに楽しく読むことができるとても良い作品です。
ほのぼの系が好きな人には絶対オススメですよ!