知識って十分チートなんだな…

異世界転生物なのですが即座に無双せず(できない)、主人公が標準的な子供の育ち方をしていき、作中世界への理解を深めていく過程が丁寧です。この世界で暮らしてみたいと思うほどディテールが素敵です。
主人公の知識と作中世界の常識とのズレが時にチートにも、また逆に危機を招くのにも働くだけでなく、作中世界の小道具をよりイメージしやすくする描写に一役買っていて上手いなーと感心しています。
作中ヒロインがモノローグに出す「ゲド戦記」「ダウントン・アビー」の他にも「大草原の小さな家」「赤毛のアン」が好きな人にはオススメです。バリバリバトルしたり一攫千金の異世界もいいですが、スローライフならコレです。

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