灰色世界に舞う、鮮やかな一輪花の活躍をご覧あれ!

 ひらがなだけの作品名にやわらかい印象を受け、読んでみたらカウンターパンチを喰らいました。

 時代劇のような、古き良きやくざ映画のような。懐かしくも独特の世界観には、様々な悪党たちの欲望が渦巻いています。
 そこで活躍するのが紅一点とも言える若き女性、いちこ。人情に厚く、強くてかっこいい彼女の立ち回りは爽快で、男女関わらず読み手を虜にすること請け合いです。

 魅力的な女性の活劇を読みたいなら、この作品は外せません。

その他のおすすめレビュー

竹乃子椎武さんの他のおすすめレビュー45