入学前テスト
それから俺たちは 学校に入学するに当たって 基本魔法を覚えた。
ファイア、 アイス、サンダー、アース、ウインド。
この5つを派生させることによって上級魔法や 生活魔法 と派生できる。
しかし全国の法律で 天魔法、 獄魔法 は禁止されているが、何人かいると言う噂があると言うのも聞いた。
もちろんこの約2ヶ月基本魔法を覚えるので精一杯だった。
しかし今日はスピカとイワンによる入学前テストを実施すると言う。
俺は疲れた身体を起こして、顔を洗う。
「今日はとうとうテストだね! 郁昌!」
「ああ どんなテストだろうな… 正直疲れ取れてないんだけど 瑠璃はどうだ?」
「私も… でも楽しみだよね! 学校 明後日だよ?」
そう 俺たちは明後日に学校が控えてある。明日は休み期間なので今日がテストということだ。
「 郁昌くん! 瑠璃ちゃん! 行くよ?」
俺たちは恐れながらもその声の方へいくのだった。
俺らは国外へ来ていた。そこは魔物が生息しており、 そこそこ強い魔物がいる。
そこには緑の平地の上にまがまがしい魔物が2体。
「ま まさか テストって…」
「そう 魔物を自分の力で倒したら合格だね!
じゃあ 瑠璃ちゃんはあのギガガエル 郁昌はタカスザムラを倒そう!
今の力があればいけるはず! やってみよう」
相変わらず軽くものを言う。 我ながら鬼畜なことをさらっという。
ようは2人でこの2体の魔物を倒せってことか。 両方魔物ランクは5のうち3と言うランクで脱初心者にはもってこいだが、 基本魔法で勝てるのか…
「郁昌 来るよ!」
「 ああ! 」
とにかくやるしかないようだった。
ーーーーー
ギガガエルは長い舌を用い、 巻き取り、溶かす。
そしてタカスザムラは ギガガエルより厄介で日本でいう銃と剣を振るって来る。
1匹ずつなら楽だが…
「さあ 派生方法も教えていない状況でこの2体を相手にするのは無茶なんじゃない? お兄ちゃん」
「スピカ こういうのはやってからじゃないとわからないだろ? 結構身についてるはずだよ。」
スピカとイワンは高台でその様子を伺っていた。 その平地では激しい魔法が飛び交っている。
「うーんそうかしら。 だって見てあのタカスザムラの剣を受け止められてないわよ」
「まあ やばくなったらスピカ よろしくね」
ーーーーー
「クソっ ! 奴の剣は避けるしかないのか!」
先程から魔法を当ててはいるが奴の剣は止まらない。
「わあぁ! 郁昌! 助けて!」
長い舌が瑠璃を巻き上げようとする。
「サンダー!」
先程からこれの繰り返しだった。 タカスザムラが先行して暴れる。その隙に後ろのカエルが攻撃。 いい連携が取れている。
厄介なことにギガガエルは舌を使ってくる。ほっとくわけにはいかなかった。
「瑠璃! 先にギガガエルをやるぞ! 俺が引きつける! その隙に全速力で走って ゼロ距離で魔法を撃ち込め!」
「そしたら 郁昌が! 」
瑠璃が心配してくれるのは嬉しいが これしか方法がなかった。
連携が取れているときはまず前衛よりも後ろから崩す。 役割理論の破壊が先である。
「ほら! こっちだ! 」
と俺はギガガエルに魔法を送る。 俺に舌を伸ばした瞬間、瑠奈が走り出した。
後 2メートル 1メートル といったときに タカスザムラがそっちの方向へ行く。
「 ギガッ ギガガッファファ!」
と言いながら剣を振るったがその隙を狙って俺は魔法を放った。
「フリーズ! これで銃は使えねえぞ」
銃口をフリーズで凍らせたのだ。
「 焼き燃えて! ファイア!」
そして 剣を振るうのを途中でやめたことにより、 瑠璃のゼロ距離魔法は見事炸裂した。
そしてその銃は郁昌の手に渡った。 そしてファイアで凍りを溶かし、
「じゃあな」
と言い、 郁昌は脳天を打ち抜いた。
「おめでとう! 君たちは入学できるレベルだよ! 明後日から学校だから! 」
「これ 制服ね。 デザイン割と素敵でしょ?」
渡された制服は華美なものではないが色合いやデザインが良かった。瑠璃が着たらよく似合うだろう。
結果としてイワン達の評価は良かったらしい。初級魔法で戦うのはきついと言っていた。
それだけ身についているということだろう。
明後日 どんな奴に出会うか さあ楽しみだ。
ーーーとある場所ーーー
「 プロジェクトα を開始する。 くれぐれもバレないように」
「 了解。 必ず 成し遂げてみます。」
水面下では新たな動きが起こっていた。
パラレル・クインテット あおりん @1285880
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