現在、途中まで読了。
全体としてまったりと会話主体の進行。冴えない主人公のおっさんとよくできた嫁さんと、才能溢れる娘の仲睦まじい冒険ファンタジー。こう、読んでいてほのぼのとさせられるやりとりと、しっかりと作られた冒険者の設定、魔法の世界観。安定して読めます。
とはいえ、気にかかるのは冒頭1話での不穏なシーン。千切れの魔女の正体が〇〇(ネタバレのため伏せ字:1話読めばわかります)であるのは、読めばわかるので、そこにどういう形で集約していくのか、が一番の見どころですね。きっと悲しい話が待っていそうなだけに、日常パートのまったり感に一つくらい影が差し込んでいて、それがぐっと読者を引き込むかたちなるんでしょう。
欲を言えば、序盤の修行パートはもう少し短めで、もっと動きのある刺激的なシーンがほしかったですね。
この物語は《関係性》の重要さを知り、辿る内容となっております。
40歳を迎えた主人公ツキトが、子と、夫婦と、そして出逢い出逢った仲間達と契リを交わしていくほのぼのファンタジー。
ですが根幹にあるのは序章でも語られる【千切レズ契レ】。如何にして主人公である彼はそれを取り戻すのか。
そして、再び家族が揃いあの絆で結ばれた日々を手繰り寄せる事が出来るのか。
非常に先が気になる作品です。ほのぼのしながらも気が付けば読み進んでいる、そういう風な印象を受けました。
そしてこれは個人的にですが、願わくばもう一度彼等に肉じゃがを。
これからも執筆作業頑張ってください。