第2話一ノ瀬学園生徒会の日常

「会長!、会長!、起きてください!」

「ほにゃ?、ふわーあ、会議は終わったのかね?早瀬君」

「その質問何回目ですか!?、終わってないと言ったらそのまま寝ちゃうし、終わったと嘘を吐いたら「早瀬君、それは嘘を吐いてる顔だね?騙すならバレない様にしないといけないよ?覚えておきたまえ。」とか言ってまた寝ちゃうし、今日も結局最後まで起こせなかったし····」

「まぁそう落ち込むな、夫の落ち込んでいる顔など妻は見たくないよ」

「僕達の関係はまだそこまで進展してないでしょう!?というかまだ結婚出来ないし」

「まだ、ということは時期にそういうこともあるということで良いのかね彼氏君」

「博士君みたいに言わないでください」

「私は君のツッコミに対して絶大な信頼を置いているつもりだが······さっきのツッコム所は私が君の言葉の揚げ足を取ったところでは?」

「あ、はい。僕は元々あなたと正面からまともな会話が出来るとは思ってないんで、というかとっくの昔に諦めたんで」

「おーう、冷たい。私のM心を気持ちいくらいにくすぐってくれるね」

「はぁ、もう良いです。こんなくだらない会話してないでさっさと帰りますよ、日も沈んでいますし。」

「くだらない。実にくだらない。だが、酷く楽しいとも思わないか?」

「···はい。思いますとも。少し楽しみ過ぎました。」

「過ぎたということはないのではないか?私達は付き合ってるし、いずれ結婚もするだろう。それ故に、この幸せな時間は死ぬまで続くと思うのだが?」

「会長と結婚か···疲れそうですね」

「ニヤけながら言われても説得力がないぞ早瀬君」

「はい。雪菜さん♪」

「う、こういう時だけ下の名前で呼びやがって···」

「さっ、帰りますよ♪」

そう言って僕は会長、もとい彼女雪菜さんの手を引いて生徒会室を後にした。



つづく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

彼氏と彼女の可愛い日常 nisekoi @nisekoi912

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ