妖精のつかまえ方(嘘レビュー企画用)

吉岡梅

「妖精のつかまえ方」のうそっこレビュー

★★★ Excellent!!!


思わず試してみたくなるけど本当に来たらどうしましょう


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とある事情で鄙びた田舎の宿に逗留する事になった主人公が、庭先で妖精を捕まえようとトライ&エラーを繰り返すお話です。

はたして本当に妖精はいるのでしょうか。そして、いるとしたら、それはどんな妖精なのでしょうか。


いつも見ているはずの何気ない物が、何か違うものに見える妙な瞬間。わかります。特に疲れている時は。

それが妖精の仕業だったらと仮定して、ふざけて罠を仕掛ける主人公の気持ちもなんとなく共感できます。


でも、そこからの結果を曲解した仮説のビルドアップや、DIY精神あふれる多彩な罠には思わず笑ってしまいました。

そして主人公の反省会に、それをにこにこと聞いてくれる仲居さん。

なんて羨ましい束の間の休息なんでしょう。


さらに、きわめつけの「妖精」の正体。

すっかりやられてしまいました。


ちょっと疲れている方や、日々何かに追われている方であれば、是非ご一読を。ほっこりとする、でもよくよく考えると怖いかもしれない素敵なお話でした。

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妖精のつかまえ方(嘘レビュー企画用) 吉岡梅 @uomasa

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