ありがとうの架け橋

@Air0106

読み切り

ある所に小さな男の子がいました。

男の子は「自分には何の取り柄もない。」が口ぐせでした。

そんな口ぐせの男の子でしたが、まわりには沢山の人達がいました。


ですが男の子はさみしそうな顔をしています。

どうしてでしょう?

小さな男の子は言います。

「僕の周りには沢山の人達が居るように見えるけど、それは違うんだ。」

男の子の周りの沢山の人達の中心には4人の男の子達がいました。


歌が上手い男の子。

楽器が上手い男の子。

オシャレでカッコイイ男の子。

みんなをまとめるしっかり者の男の子。


小さな男の子はこの4人と仲良しでした。

小さな男の子は自分もその中心に居ると思いうれしかったのですが、

ふと考えてしまったのです。


みんな僕とお話がしたかったり会いたいんじゃないんだ。

僕の仲良しの4人が居るからなんだ。

そんな風に男の子は考えるようになりました。


ある日、4人の周りを取り囲む人たちの奥にポツンと輪に入れない女の子を見つけました。

小さな男の子は前からその女の子を知っていました。

いつも端っこで僕らを見ながらモジモジしている女の子。

小さな男の子は4人が周りの人たちと話をしている時に、

周りを見ていたので少し前から気が付いていたのです。

「どうしたの?君はみんなとお話しないの?」

女の子は答えます。

「お話はしたいけど、恥ずかしいし、みんなは人気者だから私は見てるだけで大丈夫だよ。」

小さな男の子は「お~い!」と4人に声をかけます。

女の子の手を取り4人の元へと連れて行きました。

小さな男の子は言いました。

「この子もみんなとお話ししたいんだって、仲間に入れてあげて!」

4人と周りの人たちは快くうなずき笑顔でお話をはじめました。

小さな男の子はそれを見て安心しながらも少し寂しく外から見ていました。

するとさっきの女の子がこちらに駆け寄ってきました。


女の子は言います。

「ありがとう!君はみんなと一緒にお話しないの?」

小さな男の子は答えます。

「みんな僕とお話がしたいわけじゃないから、僕はここで大丈夫だよ。」

女の子は笑っていました。

小さな女の子はそんな女の子に(何がおかしいんだ?)とポカンとしていました。


女の子は笑いながら続けます。

「君は自分の魅力に気づいていないの?君がいなかったら私はみんなとお話なんてずっと出来なかったんだよ。君は私達をつなげてくれた大事な存在なんだよ。」


小さな男の子は自分が涙を流している事に気づきました。

自分には取り柄がない。ずっと一人で悩んでそう思っていた。

だけど僕にはこんなに素敵な仲間が居るじゃないか、こんなに笑顔をくれるみんなが居るじゃないか。

みんなをつなげられることが、自分の取り柄なんだと気づき笑いながら泣いていました。


自然とみんながかけより、暖かな光に包まれました。

小さな男の子はみんなのつながりを作り、みんなのはげみになれる存在になろうと心にちかいました。


小さな男の子が「ありがとう」というと、

人気者の4人も「ありがとう」と続き、

みんなも「ありがとう」と続きました。


そこには笑顔がたくさんの、ありがとうの架け橋が出来ていました。



・・・おしまい・・・



後語り


最後まで読んで頂きありがとうございますm(__)m

今回のお話は処女作であり、自分の実話を元に書かせていただきました。

文脈も句読点もめちゃくちゃだし、お子様にも読んでもらえるように漢字を使わない表現を考えたのですが・・・正直めちゃくちゃです。

絵を描く技術がなく本文のみですが、

気に入って描いてくれる方が居たら嬉しいです( *´艸`)


僕と同じように自分に自信がもてない方は沢山居ると思います。

ですが自分では気づいていないだけで、

あなたには素敵な魅力や才能が必ずあるはずです。

僕もまだ探している途中です。


あなたは決して一人ではありません。

最後まで読んでくれたあなたの幸せを心より願います。        Air



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