END 後日談

 次の日。


「…もしもし?はるちゃん?朝からどうしたのぉ?もしかして、モーニングコールかなぁ?♡」


「おい、神崎!俺の勝ち分が、二万円ってどういう事だッ!?」


 そう、前回の田代との勝負で、遥河は1202万を儲けたはずだった…。


「なぁに?私が動いてあげたのよぉ?それくらい当然よ♡」


「…どんだけ金の掛かる女なんだ、あんたは。」


「器の小さい男は嫌われるぞッ♡それでも2万円渡したでしょ♡」


「…チ、」


「でもぉ、はるちゃん頑張ったから今度デートに――」(ピッ)

 遥河はスマホを投げ飛ばし、学校に出かけた。



 学校ホームルームにて。


「えー、昨夜田代先生は急遽退職されました。数日で臨時の新しい先生が来ますので、本日は自習を行ってください。」


 教室がざわめく。


「では、わたしはこれにて。」

 教頭が教室を出た瞬間、教室は歓喜にあふれた。


「いやったぁぁぁッ!!」

「もうあんなやつに怯えなくてすむんだ!」


 喜ぶやつ、歓喜の余り涙するやつ、人それぞれだが、高円寺と柏木は喜びと言うより驚いた表情であった。


「これも全部はるかのおかげだね。」


 赤理は遥河にこっそり話した。


 ここからが遥河の青春ライフの始まりであった。

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クズの人生回帰 —Value of garbage— OME @omeganz

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