【200PV突破記念】ハイドは本当にオネェなのか【IFシリーズ】

※注意


いつもの本編とは別物と思って頂くと読みやすいと思います。本編とは別の時間軸、もしもこうだったら?を元にBaumが好き勝手に書きちらかしているそれこそ作者による二次創作のようなお話となります。本編が同じくらいの時間軸に追い付きましたら改めて別の形で書くかもしれないし書かないかもしれない、そんなお話。

問題ない方はスクロールどうぞ!!











「レサさんどう思います?」


「え?今日の服?もっと短いズボンでもいいと思うけど?」


「何の話ですか。短パンとか履きませんよ!?」


脈絡なくレサさんに投げた問いはズレた方向の回答が帰ってきた。こういうとこやっぱりココアに似てると思う。子供らしく短パンを勧めてくるのを拒否して問い直す。


「じゃなくて、ハイドって口調あぁだし可愛いの好きじゃないですか。本当にオネェなのかな、と思って」


「うーん、あたしが出会った時にはもうあぁだったからね。どうなんだろ」


「ヘレナさんが言うには元は普通だったらしいんですけどね」


冒険者を辞めた頃ヘレナさんが声を掛けて雇ったらしい。その当時は今みたいな女言葉ではなくむしろ無口で無愛想な感じだったんだとか。それがどこで今の感じになったのか…。


「当時のハイドさんは笑顔もまともに作れない無愛想な方でしたよ」


「わあっ、アイシアさん…。え、今表情筋疲れないかってくらい表情豊かですよ?」


突然上から降ってきた声に振り向けば箒を持ったアイシアさんが笑っていた。

オレもどちらかと言えば表情筋がニートしてるタイプではあるけどずっとバイトしてたし接客スマイルくらいは問題なく作れる。そんなだったのに今表情筋勤勉過ぎる。よく笑うというかいつも気さくにお客とも話し楽しそうに笑っている。


「可愛い物好きの扉を開いた辺りで崩壊した気がします」


「可愛い物好きの扉…って事はやっぱり新しい扉開いた?」


「どうなのでしょうか。はーい、只今伺います。呼ばれましたので失礼します」


奥からお客さんに呼ばれたアイシアさんは一礼してそちらへ向かっていった。お店でする話じゃなかったかもしれない。



「ツイードさん冒険者時代のハイドさん知ってるんでしたっけ?」


「おう。あの3人パーティーって有名だったもんよ。長期任務でここ離れてる間に辞めてて久しぶりに見かけた時にはもうあぁだったぜ?」


あの後下位ランクの任務だからとツイードさんに拉致され、連れて行かれたのは雑食ヤギの群れ討伐任務だった。この人に必ずオレがヤギに狙われる事愚痴ったのは失敗だったかも。見事囮にされ雑食ヤギに追い掛け回された。


その帰り道聞いてみれば冒険者時代のハイドさんはやっぱり無口、無愛想な感じだったらしく有名で注目もされてたけど気軽に話せる感じでは無かったんだとか。そしていつの間にかおおかみのお家の店員になってて別人のようになってたもんだから思わずツイードさんは本当にハイドさんか確認したらしい。


「でもなー、口調おかしいけど面白いし話しやすいし俺は今の方が好きだな!」


「まぁそれはそうだけど」


「別に男に粉掛ける訳でもないし」


そう。オネェ言葉で小さい者(オレみたいな子供の獣人)とか可愛い物は好きみたいだけど別に男に興味がある感じでもなくかといって女に興味がある訳でもなさそうなのが不思議なとこであくまで口調だけのフェイクなんじゃないかとも思える。


「あ、チビ俺ギルドに報告行って来るからお前ヤギをヘレナに届けてやってくんね?」


「じゃあオレの冒険者証も持ってって」


「おう!囮分付けてもらっとくからな!」


「オレも何匹かは倒したでしょ!」


抗議したところで既にオレの冒険者証のブレスを受け取って走り出してるツイードさんには聞こえてやしない。けれどブレスで討伐数は自動カウントされてるから問題ない。余計な事言って受付のダイナさんにちょっと怒られたら良いと思う。



「ヘレナさんただいまー。…あれ?ハイド、ヘレナさんは?」


「おかえり、ツバサ。ヘレナなら休憩よ。どうかしたの?」


「いや、さっきツイードさんに拉致されて雑食ヤギの討伐任務行って来たから納品しようかと…」


「ならアタシが受け取るわ。どうせアイツちゃんと処理してないんでしょうから裏に来てくれる?アイシア、少しアタシ離れるわよ!」


声はないけれど見送るように手を振って返されたから裏口へと2人で出てここへの納品分の5匹をアイテムボックスから洗い場へと取り出して置いた。一応アイテムボックスに収納しておけば状態変化は無いけど店で扱う分は血抜きして処理しておかなければいけない。一応ツイードさんに血抜きについてはやろうかと言ったけど良いの良いの、ハイドがやるって!と押し切られてしまった。


「やっぱり。いつもあのお馬鹿血抜きサボるんだから!ツバサも巻き込まれて災難だったわね」


「一応ポイント付くしここの納品も有ったから良いけど」


「アタシが毎回討伐に行ける訳じゃないから常時ギルドに納品任務依頼出してるものね。在庫が減ってたから助かったわ」


そんな事を言いながらも慣れたように血抜き処理をし洗っていく。まぁ、納品任務もギルドにはそこそこ出てるしハイドさん解体スキルまで持ってるから当然といえば当然だけど。やっぱりそのうち自分でも解体スキルは取ろうと思った。


「ハイドって何でオネェになったの?」


「え?オネェ?なぁに?」


「その口調とか。実は心が女で隠してたとか?」


こっちにはあまりオネェって言葉は馴染みがなかったらしい。レサさんはコゥチャ達にでも聞いてたのかも。説明すると固まった後解体して肉にした物を取り落とした。


「誰よ、そんな事ツバサに吹き込んだのは!違うわよ!?アタシは口調がこうなっちゃっただけでちゃんと男よ!思考はノーマルだからっ」


「でも子供の獣人とか可愛いの好きだし」


「だって小さい子に厳しくする訳にいかないじゃない?アンタ達は無条件に愛されていいのよ」


特別可愛い小さい者とかが好きな訳じゃなく大人的な事情らしい。オレは子供でもないんだけど、と言いかけたけど見た目が育ってない幼生期のままじゃ説得力はないかと諦めた。


「アタシだって元々はこんな予定じゃなかったの。イメージ払拭と愛想良く話せるようにって色々考えてたら何だかおかしい事になっちゃったのね。でも今ってすっごく話しやすいし癖になっちゃったのよ」


色々考えて悩んだ結果、参考に出来るのは身近にヘレナさんしかおらず女言葉になってしまったらしい。そこでアイシアさんを選ばなかったのは敬語が2人になってもね、という考えからだったんだとか。


「軽蔑した?ツバサ」


「別に。結構前に言ったと思うけどそうやって変わろうとしたの凄いと思うし、オレは良いと思う」


向こうでもこっちでもオネェって偏見があったりするけどそんなのは放っておけばいいしどんなでもハイドはハイドなんだからそのままで良いと思う。今回気になったのだって、そうだとしたら気持ち悪いとかそんな気はなかった。


「ハイドが楽で居れてるんなら別に。しんどいんだったら、オレには無理しなくて良いって言おうと思っただけ」


あれが無理矢理してるフェイクで本当はしんどいんだったら、と思っただけ。


「ツバサってば優しいんだから。慣れるまでは大変だったけどもうこれが素なの。だから大丈夫よ。ありがとう」


モンスターに遭遇した時とか男口調に戻ってたからどうかと思ってたけど本人が大丈夫だって言うなら多分良いんだろう。確かにオレよりよっぽど他者の感情の変化に聡いヘレナさんが好きにさせてるんだからオレが心配する必要なんかなかったかもしれない。あの人はオレがしんどかった時や悩んでた時だって気付いてオレが弱音を吐き出すまで傍で待っててくれたくらいだったし。


「さ、おしまい。ツバサ、この辺りはあの子達に持ってくでしょ?」


「あー…そうする。こっちの都合で狩り取った命だし一応全部食物連鎖に返してやらないと…」


視覚的には結構なグロ画像だから直視したくないけど飛び付きウルフ達や肉食の奴らは喜ぶから今度森に行った時にでもあげようと余った部位はアイテムボックスに戻した。


その後お客が増えてきたからオレも店の手伝いに入って、夕飯に戻って来たツイードさんから返してもらった冒険者の腕輪をチェックするとちゃんとパーティー任務扱いでポイントが付いていた。案の定言ってた通り囮ポイント付けてやって、と受付のダイナさんに言ってハンマーを振り回して怒られたらしい。逃げ回ったツイードさんは若干疲れたようだった。あの人はほんと少しくらい懲りればいいのに…。

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改めてお礼を。実はですね、200PV達成は6/22でして、記念小説準備を始めたこの一週間で200PVどころか400PVにも手が届きそうなところまで来ています。本当にいつも読んで下さっている方々、試し読みで来てくださった皆様に感謝です。が、正直急な伸びに一番驚いているのは私ですw今後も頑張ります!!



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