スクラッチ一枚でスクラッチ代を稼いだ

「もっとおおきなものはそのままでてくるニャ。あとそこにタカラバコがあるにゃ。へやのタカラバコはねんじるとアイテムボックスとつなげられるニャ」


「後でやっとく。…で、お金の方は?」


「それもアイテムボックスにいれてくれてるニャ」


それならさっき一緒に言って欲しかった、と思いつつ鞄に手を突っ込みお金と念じると巾着みたいな形状の革の袋が手に乗った。そこそこ大きくて結構重たい。移しておこうと思い一緒に自分の財布も取り出した。


どんな物か確認の為に袋を縛っている紐を解いてベットの上に中身をぶちまけてみると金色や銀っぽいの。くすんだ青っぽいのなど色んな色のコインが布団上に広がった。多分30枚は超えていると思う。ステータスで見た時も思ったけどちょっと多い気がする。


「ゴールドコインもあるニャ。これ1まいでもとのせかいのひゃくまんえんくらいのかちがあるニャよ」


「は!?ゴールドって要はきんかよ!」


とりあえずバラバラになってるコインを同じ色でまとめて白雪に種類や日本円換算の価値を聞いて数えてみる。


ブロンズ青銅コインで100円。20枚あるから2千円くらい

カッパーコインで1000円。18枚あるから1万8千円くらい。ここで既にちょっと多い。

シルバーコインで10000円。8枚あるから8万くらい。更に多い

プラチナ白銀コインで100000円。9枚で90万…。もうおかしいとしか言えない。オレのボーナス何回分だよ…。

ゴールドコインで1000000円。1枚だけど100万…。単位はリルらしい。


ちょっと必死に働いてたのが馬鹿らしくなった。適当に円計算で200万って…。宝くじでも当たったみたいだ。金額的にはスク◯ッチとかロ◯くらいだけど。こんな金額ぽんっと渡すとか金銭感覚狂った金持ちかよ、と思った。

友人とスク◯ッチはゲーム感覚で買った事もあるけど外れたかスク◯ッチ代取り戻しただけだった。

更に言えばこの世界の物価は安いらしくタイとか台湾くらいらしい。街並みはオランダとか地中海寄りっぽいのに微妙だ。


でも確かにとりあえず3日お試しという形でここに泊まる事にしたけど2千リルと言われた。二食分の飯付きで。

宿って言えばホテルと同じな訳で格安ホテルでも1泊3千円は超えるし当然飯は各自だった。 そう考えると2食の飯付きで3泊2千円はとんでも無く安い。部屋も綺麗だしヘレナさんの料理もおいしいし。

だが他も大体こんなもんらしい。 2食で足りない場合は追加でご飯代を払えば食べられるし、オレ達の場合も白雪の分のご飯は追加で支払う事になってるけど、宿泊客は割引が有って通常価格よりも安いらしい。


「多すぎる分は教会に寄付するか?ゴールドコインとか普通の店で多分崩せないし」


「おいといてもこまるもんでもニャー。もってればいいニャ!ランバートだってこまるニャ」


それもそうか。教会で一気に100万とかそうそう掛かる事はないだろうし結局崩せない、使えないに違いない。 いっそこの世界に慣れたらゴールドコインを元手に家でも買う方がいいかもしれない。


「とりあえず確認は出来たし直しとこう。アイテムボックスと同期は念じたら、だっけ?」


「そにゃ。シルバーコインとカッパーコインすうまいあればしばらくはじゅうぶんニャ」


言われるままにシルバーコイン2枚とカッパーコイン5枚、一応ブロンズコインも5枚取って元の財布に入れる。お札が無いなら小銭入れの方が便利かもしれないから明日あのおばさんの雑貨屋を覗きに行こうと予定に入れておく。残りは革袋に戻して部屋の宝箱に入れた。それから蓋に触れたままアイテムボックスを思い浮かべると闇に溶けるように革袋が消え脳裏にまたアイコンが並んだ。


「そういえばアイテムボックスって生物なまものとかは入れない方が良いのか?食べ物とか。やっぱ腐るか?」


「いきてるのはいれれないけど、コーヒーとおなじニャ。じょうたいがいじされるようになってるからくさらないニャ。おさかないれほうだいにゃー」


冷蔵庫要らずは助かる。それなら昼飯食いに帰れない時でも予め買って入れておけるし、野宿することになった時もどうにかなりそうだ。料理も一応一通りは高校から独り暮らしみたいな物だったから出来るけど楽出来るならその方がやっぱり良い。 ついでに昼貰った焼き菓子みたいなのもアイテムボックスに投げ込んでベットに戻りまたタバコに火を点けた。


吸い始めたのは一応20の誕生日迎えてからだけどすっかり習慣になってしまった。落ち着かない時や考え事をしてる時、ぼんやりしている時など無意識に火を点けるようになった。 健康に良くないとは知ってるけど、どうにかなるかどうかなんてのも結局は運だと思っている。

酒やタバコをやっててもなんともなく大往生する人も居るし、逆に体に悪い事は何もして無くても病気になる人も居るんだから運だろう。オレがどっち側かは知らないけど別にどっちでも良かった。


「あ、いて。尻尾乗った…。尻尾邪魔だな」


尻の下からふわふわの尻尾を救出して改めてじっくり見てみる。白雪は短毛猫だから普通に尻尾だけどオレはどうも違うっぽい。長毛種かな。ペルシャとかあれ系の尻尾してる。オレンジだけど…。


そんな事を考えながら尻尾を触っていると少し乱暴なノックの音が響いた。


-------------------------------------------------------------------------------------------

『尻尾ってあまり思い通りに動かないもんなんだ…』


通貨すごく苦労しました…。一応調べまして私なりに高いかな、と思った順で決めているので違ったら「間違えてやんのwww」と笑って見逃してやって下さい^^;

-------------------------------------------------------------------------------------------

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます