9月16日 カクヨムコン 長編・恋愛部門について

 カクヨムコン 長編・恋愛部門について


 女性向け作品の部門だよ!

 ぶっちゃけ恋愛が絡んでる女性向け作品は、ここに応募してもいいかもね!!


 異世界とか現代とかの括りはないよ!

 歴史物もどんと来い!!



 では、裏読み開始っ!!



 1つめ〜


『恋愛が描かれていることはもちろんですが、読者を引き込むエンタテイメント性がある作品を求めています』


 つまり、恋愛だけでなくもう1つ『何か』があって欲しいと。


 エンタテインメント性、とあるので、何か娯楽的要素だね?

 カタルシスを感じる何かだね?

 IT社畜の女の子が半沢直樹バリに嫌な上司に土下座させる話とか?


 まぁ要は『恋愛』って要素を抜いた時にも、一言で表せられる何かを含めるといいのかもね。



 2つめ〜


『現代が舞台である必要はないので、さまざまなシチュエーションで差別化した作品作りを心がけてほしいです』


 恋愛部門だと、どうしても現代の話に偏るのかも。

 だから、江戸時代とか、フランス革命の時とか、インディアンとイギリス人が戦ってる時代とか、異世界でもOK!! って事だね。


 そういえば。

 私の敬愛する『藤田和日郎』さんが、ナイチンゲールについて書いた『黒博物館 ゴースト アンド レディ』

 名作。読んで。

 ストーリー的にはナイチンゲールが頑張る話なんだけど、彼女とゴーストの恋愛模様がもうねぇ……ぎゅうううううんっ! ってなるから!!

 ああ、このシーンが書きたくてこの人はこの作品を書いたのかなって思えるほどだよ。


 こういうのもいいと思うし、むしろこの方がいい気がする。

『王子様と結婚し、末永く幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし』なんて、ディズ◯ーで充分!!

 女はこれからは恋愛以外にも骨太に生きてく時代だよ!

 骨太部分を深く書いていこうぜ!!!


 そういえば。

 私のストーリー構築の仕方は、この藤田和日郎さんの書き方を参考にしてるのです。

『藤田和日郎本』に書いてあった。



 3つめ〜


『異世界を舞台にしたラブファンタジーを求めています。シリアスでも、コメディーでも可です』


 こっちは、異世界限定ファンタジーラブストーリー、的な感じかの?


 なので、激戦の異世界ファンタジーではなく、この部門に応募するのもアリだね。


 シリアス、コメディ、どっちもどんと来い!


 ただし。

 いくら恋愛メインとしたって、異世界部門でも言ったけど、背景考察が浅いと、御都合主義の話に見えちゃう。

 女性はそういうの見るとシラケるんじゃないかなぁ。多分。

 王族がいる、貴族がいる、そういった設定の場合は、必ず地位から何から何までしっかり構築するんだぞ!!



 4つめ〜


『恋愛と言えば、悩む主人公を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、後悔や葛藤にあまり長くシーンを割かず、テンポよく軽快に物語が進むことに気を配った作品にも大きな需要があります』


 つまり。

 世知辛い事は現実だけで充分。

 物語の中だけでも夢見せて!! ってことかな。

 女性向けだと、どうしても心情にグイグイ食い込んでドロドロしていく話も多いけど、『読み口』を重視してもいいかもしれない。


『例え私が──ても、』の主人公・李子リコのように、落ち込んでも頬っぺたバチンと一発殴って気持ちを切り替えられるぐらいの方が、読んでて気持ち良いのかもしれないね。



 5つめ〜


『軽めの明るいラブコメ、現代舞台の学園青春もの、異世界ファンタジー舞台で恋愛が絡む作品など幅広く求めています』


 こっちはさらに絞り込んで『ラブコメよろしく』だそうな。

 読んだ女の子が思わずニヤニヤしてしまうシチュとか入れるといいかもねー。

 学園ものか異世界ファンタジーだそうな。


 まぁ、社会人だとさ、どうしても『仕事』『時間』『金』『生活』の縛りが現実にはあるからね。

 比較的女性はリアリストが多めだから、なるべく現実を忘れるようなものがいいのかもしれないね。


 今ふと思った。

 よく女性向け作品にロマンチックなものが多いのは、現実生活でリアリストだからかもしれない。

 空想の世界でぐらい、現実を忘れたいのかもしれないね。


 女性向けは、そこを考えながら書くといいのかもしれない。




 まとめ?


 恋愛部門は、恋愛さえ描いていればほぼオールジャンルのようです。


 ポイントは、恋愛だけじゃなく、それ以外にエンタメ要素を入れる事と、読み口。

 ラノベですから。

 明るく面白いの書こうぜっ!!

 って感じかな。


 ただし、恋愛もので難しいのは、登場キャラに魅力があるどうか。

 ヒーローとして登場したイケメンに主人公が惚れるんだとしたら、ちゃんと『惚れポイント』というか、主人公がヒーローに好感を持てるポイントを作らないといけない。


 恋愛ものは大体、おそらく、読み手は主人公に感情移入する。

 なのに、イマイチよく分からないけど惚れた、惚れられたっていうのは、読んでて白けるかもしれない。


 主人公やヒーローたちに好感を抱くように書かないといけないかもしれないねー。


 ああ、思い出した。


 恋愛もので一番致命的なのは『主人公が嫌われる』事。

 読み手が主人公の事を好きにならないと、感情移入出来ない。


 傍若無人だったり失礼だったり、あり得ないほど浅慮だったり。

「いやいやいやいや、馬鹿違うだろォ!」

 と叫びたくなるような主人公が時々いるが、やめよう、それ。

 読んでてイライラして、読むのをやめられてしまう可能性が高くなるから。


 一周回って寧ろ愛すべき馬鹿、書き手が意図してそうしているなら、むしろそれが特徴となるけれど、頭良い設定だったり鋭い設定なのに主人公の行動が伴わないと、そのイライラはMAXとなるのでご注意を。


 じゃあどんなキャラがいいんだよ! と叫ばれそうですが……



 日本人で好かれるのは、頑張り屋な主人公かな。

 お馬鹿だけど努力家、もしくは秀才型とか。

 日本人は他人の頑張る姿は嫌いじゃないです。



 あー……あと。


 これは恋愛部門に限った話じゃないんだけど。


 私、キャラの名前覚えるの苦手なのね?

 名前の『印象』で覚えることが多くて。

 自分の書いてる話のキャラの名前間違えるぐらいだからね。

 だから、登場キャラが名前を開示された時、その後名前だけで進行されると、人数がある程度いると、誰が誰だかわからなくなっちゃうのですよ。


 そんな事もあり、私は『例え私が──ても、』では、意図的に、登場キャラをフルネームで何度も何度も表記したり、『迷彩服男──天龍テンリュウ』とか『痩せぎすの男──タカ』とか書いてました。

 下手したら名前出た後も『迷彩男』『痩せぎす男』とか書いてます。


『数多の誰かの物語』でも、『青の奇跡』の章に2匹の狼が出てくるんだけど、2匹を最初登場させた時は、ひたすら『白黒茶の狼、ロルフ』『白黒銀の狼──リヴ』、と毛色をシツコク描写しました。

 覚えてもらう為に。


 読み手は、登場したばっかのキャラをイメージ出来てませんし、簡単に名前も覚えない。

 シツコイぐらいに、読み手が覚えるほどまでに何度も、名前の前に、姿や性格を枕詞のようにらつけると、分かりやすいのではないかと思います。

 ……ま、これは個人的意見です。

 自分の文体に合わせるのがベストなんですけどね。



 あとはなんだろなー。


 女性向けといえど、全ての女性がベロベロ甘々が好きな訳じゃないと思うのですよ。


 恋愛含みのバトルファンタジーとか、歴史物でもアリ──むしろ、他の作品と差別化を持たせる為にも、何かしら『色』や『特徴』があった方がいいかと。


 あと、ゲームの世界にどうせ転生するなら、モンハンとかにするとかどうよ?

 個人的に読んでみたいわ……


 乙女ゲームの悪役令嬢とかモブへの転生はかなり類似作品が多いので、それらを書きたいと思っているなら、よっぽど他の作品と差別化図れないと、大賞は難しいかもなぁ。


 あと、どうせだから『恋愛パターン』も他と差別化してみたらいいかもしれない。


 功績を挙げて、アプローチしてないのに王子様からの好感度MAXよりかは、『ラブコン』の初期の話のように、好きな人に振り返ってもらう為に、コメディテイストで四苦八苦する話とか読んでみたいかなぁ。


 特別な存在として勝手に見初められるパターン以外を考えてみるといいかもねー。



 こんな感じ!!

 以上!!!

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