5月13日 サバコン説明会②

 説明会続き!


 2. キャラについて


 前置きとして。

 この小説のターゲットは、スニーカー文庫から出版される事を前提としている為『10~20代』だそうです。

(※私的には、そこに『男性』が入ると思いますがね)

 この10~20代向けの話にする事が良いそうです。


 なので、主人公や周りの人たちがその世代の方が、読まれるだろう、との事。

 現実世界では、サイバーセキュリティ関係の人ってメイン技術者はアラサーが多いけど、オッサン主人公では感情移入は難しいのではないか……との事。

 確かにね(笑


 ちなみに。

 主人公は普通の男子高校生でセキュリティのプロが美少女、とか、周りに優秀な人がいて事件に巻き込まれるとかいいんじゃないか、との事でした。

(まさに私が今考えてる話そのものじゃないか……主人公は女子中学生で、美少女敵だけど……)



 ・物語として語る為のキャラを考える


 ・主人公の造形で物語の方向性が決まる


 ・キャラの配置によって物語が決まる


 ・それぞれの背景を作りこむ

 ⇒実在の人物をイメージすると固まりやすい


 ・キャラについては、喋り方や考え方、生まれ、家族構成等を物語中に出てこなくても考えておく


 ストーリーのポイントに来た時に『このキャラならこう行動するよね』と読み手に思わせられる程、キャラの輪郭をハッキリさせる必要がある、との事。



 ここで専門家にバトンタッチ。

 それぞれの方がオススメするキャラについて語ってくださいました。


 ・名和さんのような方

 ⇒公開厳禁話をしてくださった方です。

 説明会に参加していない方には伝わり難いですが……確かに名和さんみたいな人がいると『サイバーセキュリティ』の話を書くにはとても便利そうです。

 サイバーセキュリティについて、なんでもできちゃう便利キャラ。チート能力持ってる。

 でも、本人は情などに流されないタイプで仲間にするにはとても難しい、何を考えているのか分からない人、とかね(※本人はとても気さくな方です。ただ、時々笑顔で怖い事言う)

 現実の世界に、こんなにキャラが立ってる人がいらっしゃるのですよね……


 ここで人物の書き込みへのヒントで『何でその人はサイバーセキュリティをやっているのか?』

 その背景を抑えると、実際の人のリアリティになるかもしれない、というお話が出ました。


 ・名和さんの、実際にいらっしゃったパートナーさん

 ⇒"スーパーハッカー"という本を出していらっしゃるらしく、2ちゃんねるにも出てきているそうです。

 ハーフだったりして、小説のキャラとして考えたとしても色々設定盛り込みすぎ的な方だった。

 色々あって亡くなってしまわれましたが、その方のように自分が気づかない能力で、色々な事に巻き込まれて、その中で能力を自覚して目覚めていく、という話はいいかもしれない、との事。


 ・セキュリティ屋さんは『みんなが安全なら良い』という人が多くて、会社の為にならない

 ⇒『みんなが良くなればいいな』という感覚の人が多くて、会社の利益にならない事をやってしまったり、公開してしまう人が多いそうな。

 確かに、それは私も思いました。

 ちなみに、私の会社の社長もこのタイプ。ただし、そういった人も勿論ボランティア精神だけに溢れているワケではありません。

 日本の役に立ちたい、世界の役に立ちたいと思ってはいますが、利益も勿論出しますよ。

 特に、利権にガチガチの人とか見ると、社長はそれはそれは黒く笑いますからね。

 

 ちなみに、名和さんは世界の為日本の為なんて事はまったく考えておらず、『子供のため』だそうです。



 ここで、みなさんがセキュリティの世界に入ったきっかけをお話くださいました。


 総じて、『巻き込まれ型』『誰もやらなかったから自然に自分が』といった感じでした。


 あれ? 私もそうですね。

 私は『専門セキュリティエンジニア』ではありませんし、別に『セキュリティのプロを目指そう!』と思って勉強してるワケではないですし。

 しがないただのITなんでも屋なだけで、セキュリティは必要技能の1つなだけです。

 というか、ITをやってると絶対に必要になる知識の1つなんですよね。

 でも、あんまり誰もやりたがらない。今だにね。


 前にもチラッと書きましたが『セキュリティエンジニア』は絶対数が少ないので、自然と同じ人が求められるようになり、その人の能力が更にあがってく、という循環が生まれているのだと思います。

 先生が『セキュリティ業界が狭い』と言っていた事にも通じますね。

 大変な仕事なので、それを続けようという人も少ないし。



 ここで出てきたキャラは『セキュリティエンジニア』に特化してしまいましたが、ストーリーの中で『セキュリティ』に絡むキャラを考える時に、参考になるかもしれません。




 3. ストーリーについて


 ・テーマとキャラが生まれるストーリーを考える


 ・エンターテイメント作品の場合は、カタルシス(※)をどう作るのかがポイント


 ・作者都合で物語を動かさないように、キャラの行動とストーリーラインが無理なく噛み合うか認識する


 最後のクライマックスに、サイバーセキュリティを絡ませると良いかもしれない、との事。

 エンタメにサイバーセキュリティを混ぜたもの、という感じの作品が良いそうです。


 ちなみに、ストーリー全体も勿論の事、1話1話(カクヨムで言うと1エピソード1エピソード)も、面白くないとダメ。

 つまり、公開する1話1話にも『読ませ所』が必要、という事。


 前にチラッと私が『NARUTO』の作者さんの事を書きましたが、まさにあの方のやっている事。

 毎週毎週、1話1話に『見どころ』を用意する、という事ですね。


 難しいけど……



 ここで専門家にバトンタッチ。

 それぞれの方にヒントをいただく。



 ・クライマックス⇒ネタあかし、が良いのでは?

 ⇒謎が少しずつ解明されているのも面白いかも

 ⇒ログ(行動)によって、人物が少しずつ特定されていく、という流れ。



 ・PCの中に残ってるログやプログラムを解析して、事実的な事を積み上げて理由を考える

 ⇒サイバーセキュリティの場合、証拠の方が先に集まる事が多い。

 相対あいたいする人たちの、誰が犯人なのか、みたいな。


 ちなみに、話がハッキリしない終わり方は好きじゃないそうです。

 私も!!


 ・推理モノが思いつく事が多い(サイバーセキュリティがそうだから)

 ⇒唐突な『物語』の入口がある。

 電話で突然『事件』『イベント』が告げられたりとか(※実際にそういう事があったそう)

 ⇒日常から急展開する、という事も現実によくある事なので、それも良いかもしれない、との事。


 ちなみに。


 ・沢山のサイバーセキュリティ業界の人が見て楽しめるもの

 ・『切羽詰まった状況』を利用する、という事が現実にもハッキング技としてあるそうな

 ⇒ハニートラップ。美女が焦った状態で警備室に駆け込んできて助けを求める。

 切羽詰まった状況なので、本来なら絶対にさせない『パソコンにUSBメモリを刺す』という事をさせてしまう、とか。


 切羽詰まると、人間は正常な判断ができなくなるそうなので、それを利用したイベントとかると良いらしいです。



 IT業界なので、傍目から見たら特に動きがないんだけど、

 内容としてはアホみたいにあり得ない事、凄い事、ヤバい事に、突然巻き込まれるとか多いそうだ。

 大変な仕事だね……(他人事)


 無理くりあり得ない状況をひねり出してストーリーを無理矢理動かすのではなく

『動かざるを得ない状況』を作って、キャラたちを追い込むのが良いのだろうな、と感じました。


 私が考えているストーリーラインそのものでしたね……

 やっぱり誰でも思いつくのだろうな……私の作品は……




 話が長くなってきたから続くよ!!


 今日はここまでだ!

 以上!



 締切まで、あと約3ヶ月半。

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 ※コンゲーム

 人を信用させて詐欺をやること。結婚詐欺とかね。

 小説などでは、ストーリーを転がしまくってゲームのようにユーザーを驚き翻弄するミステリー等のジャンルの事だそうです。

 へー。

 知らなかった……


 ※カタルシス

 ザックリ言うと、クライマックスに向けて盛り上げて盛り上げて、最後の最後に一気に全てを解決する事により、読み手に『面白かった!』と感じさせる事。

 悲劇的な事を積み上げて、最後に救われる、とかね。

 水戸黄門だと、印籠出して悪役が全て地にひれ伏す瞬間がソレ。


 ちゃんとした解説が知りたい方はググってね。

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