5月13日 サバコン説明会①

 とうとう来てしまったサバコン小説説明会の日。


 相方に微妙な嫌味みたいな事言われても今日は気にしません。


 会場には問題なく到着。


 そして開始。


 公開厳禁のセキュリティ話とか飛び出してて、大丈夫なのかとちょっと心配になりつつ。


 自分が頭の中で色々考えていたり、エッセイに四苦八苦しながら捻り出した答えが、

 ポルっと解説されたりしていた。


 ぐはぁ……


 まぁ、自分の考えた方向性などが間違っていないという事は理解でき、かつ思いが補完されたので、出てよかったっす。


 最後にちょろっと個人質問して終わりました。




 頭使ったので疲れたヨ……


 場所的に出られなかった人の為に、簡単に説明会の内容に触れておこうと思います。


 公開厳禁話は残念ながら出せなくてすみません……

 というか、公開厳禁話を聞いたら『あれ? 呑気に小説からセキュリティに興味を持ってもらおうとか悠長に話してる場合じゃなくね? 危険じゃね? 日本』ってなりましたけどね。



 ちなみに、わたしの頭ん中はグッチャグチャで、せっかくの解説が分かりにくくなると思います。


 橘さんが見事なレポートを出して下さっているので、そっちを読んだ方が分かりやすいかもしれません!

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885635376




 グダグダ前置きはいいから早く書け!

 という声が聞こえてきそうですね。


 では、改めて。


【開始】

 非常に緊張感みなぎる会場。

 一言も聞き逃すまいとする参加者たちの心意気でしょうか。

 私はフワフワとした動機で参加したので、気合いの違いに気圧されておりました。



 ……おっと、ここで気づいたぞ?

 私、壇上に次々に上がるすごい方々の名前……覚えてない……致命的!!


 顔は覚えたんだけど……名前が……脳味噌の老化現象か?



 なので、お名前は申し訳ない。

 省略します……


 まず挨拶で語られた事は

『何故コンテストをひらこうかと思ったのか』


 一応、既にネットに上がっている話でしたが、見てない方もいると思うので……


 人智が及ばない自然災害や疫病

 対してサイバーは人が作り出したもの

 ↓

 想像力を膨らませていれば「安全安心」を高められる

 ↓

 想像力の産物「サイバーセキュリティ小説」


 という事が発端だそうです。



 ついでに、起爆剤を投下してくださいました。


『大賞に輝いた作品をアニメ化して、アキバでセキュリティ月間にイベントしたいぞ』


 まさか、先にアニメ化の話をされるとは!

 俄然ヤル気が出てきますよね!!


 自己評価の低い私は、そのプレッシャーで押しつぶされそうになりましたケドね!!

 私に、アニメ化出来るような話が書けるのか……胃が痛い……

 というか、私の話がアニメ化されてイベントしたら、アキバなのにキュるんとした可愛い女の子じゃななくてヒゲゴリマッチョ 祭りになるけどいいのかな……




 次に語られたのがサポート体制について。

 応募要項のところに上がってるヤツの説明。

 きっと、読み流している人が多いと思うので、是非読んだ方がいい!

 特にITのプロじゃなければ!!


 あと。


 公開しても構わない質問はTwitterで、公開されたくないのならメールで、との事。

 その為に人員を割いているそうなので、折角なら利用しない手はないですよね。


 このコンテストはかけられてる金のケタが違うよ!

 ガンガン利用しないと損だよ!!!



【リアルハッカーとは?】


 壇上にいらっしゃったのは、まさに日本のサイバーセキュリティの要であるその人。

 グローバルでとてつもなく凄い人。


 ただし。


 この方の話は公開厳禁。

 ……いや、公開出来ない話ばっかだったよ。


 ……でも、世界ではニュースになってるのに(ネットで検索もできるニュースもある)、日本では報道もされないという、歪な状況について……

 その方も仰ってましたが、日本は悪い意味で平和ボケしてますね。


 私も、あんなに切羽詰まった状況は流石に知りませんでしたが、私が知ってる範囲でも、セキュリティガバガバな所もある為、本当に心配ですね……どうすればいいんだろうか……?


 さて。

 最後の質疑応答では、面白い話が。

『中国製スマホの70%のマルウェアが仕込まれているという話を聞きましたが本当ですか?』


 あれ?

 この質問見たことある……

 あ!

 藤乃さんが応援コメント下さった中に書いてあった事じゃね?!

 もしかしてこの方……私のエッセイ読んで下さってる?!

 ウッソマジで?!

 嬉しい! マジで?!


 内心飛び上がらんばかりに浮かれてしまった為、答えを半分も聞いてなかった……


 答えとしては……


『それはソフトウェア層の話で云々(※重要な所聞き逃した)、今は機械部分?(※聞き逃した。多分物理層の事だと思う?)にバックドアかついてるのが1割にぐらい』

 だ、そうです。

 ……ゼロじゃないんだ……

 中国製、気をつけないとね……


 ちなみに、バックドアとは、そのまま裏口の事。その端末に不正侵入する為の秘密の入り口。端末使ってても気づかないセキュリティの抜け穴。こんなのがつけられた端末が1割あるんだって。

 怖いね……



 ちなみに。

 是非検索した方がいい、と言われたのは『我が国の危機管理』で出てくるPDFだそうです。

 私も今度読んでみます。




【セキュリティ業界のアレコレ】

 次に壇上にあがったのは、先生です。


 応募要項のところにあるリンク集の解説などをしてくださいました。


 また、セキュリティ業界の事についても。

 大雑把に説明すると。

 ・セキュリティは映像にしにくい

 ・ニュースとして取り上げにくく、何をやってるのか見えにくい

 ・とにかく地味

 ・褒められない

 ・言えない話が多い(特にお客さんがいる時はね)

 ・業界狭い

 ・カタカナ2~4文字の略語がやたら多い

 ・「自分だけマトモ」と思ってる人が多い



 もう、頷く事ばっかりでしたね(笑


 先生は主にセキュリティ業界の事を話してましたが、IT業界全体に通じる話です。


 私の仕事も地味です。

 1日10時間程度、ひたすら椅子に座ってパソコン叩いてるだけのお仕事です。

 その様子を録画してたとしても、10時間ほとんど動きがないでしょう。


 そあ、ひたすら地味(笑

 そして褒められない。

 やっぱり先生もおっしゃってましたね。


 なので、もし皆さんの身の回りにIT業界の方がいたら、率先して褒めてあげましょう!!



 あと、是非検索するといいというワードも下さいました。


 ・ギズモード(https://www.gizmodo.jp/ )

 ・ザ ゼロワン(https://the01.jp/)

 ・テッククランチ(https://jp.techcrunch.com/ )

 ※もう一つあったけど聞き取れなかった……


 先生の話は、業界を知らない人にはとても参考になったのではないかと思います。

 私にとっては『あるある話』が笑いとともに耳の痛い話でしたよ(笑


 あと、重要な観点があったと思います。


 本当のサイバーセキュリティって『中身』そのものは、動きがなくて地味で何が凄いのか分かりにくい世界。

 だけど、聞きかじった何ちゃって単語を早口捲し立てたり、派手な嘘の演出をしても、本当の技術屋さんたちが見たら、白けてしまうようなものになってしまう。

 だってIT技術屋さんて、頭いい人たちが多いから。

 全部聞き逃さず、全部見逃さずに、騙されてサラッと流してくれない。


 この、『物語の創作』と『現実のIT技術屋』の乖離を、どう上手く表現するのか。


 それがとてつもなく重要になるのではないか、そう思わせられた内容でした。





【パネルディスカッション】


 ここからは、小説を書くという部分をメインにしたお話でした。

 カクヨムの方がまず小説の書き方を説明し、それについてサイバーセキュリティのプロたちに意見を伺う、という感じでした。


 もう、参考になるというレベルじゃなかった気がするよ。



 0. 前置き

 ・5/10時点で、投稿作品は143作品

 ・ハッカー、ハッキングものが多い

 ・エンタメとして突き抜けた作品が読みたい


 との事。

 やはり、現時点では作品の色が似通って、突き抜けた作品がないと編集部等は感じているようでした。

 ですよね。

 おそらく、小説のプロ、ITのプロとして作品を見た時に『おっ』と感じるには、やはり何かキラリと光るモノが必要なのでしょう。

 今既に投稿されている作品の中にそれがあるかどうかは分かりませんが、おそらくあっても少ないのではないかと感じました。


 5/10で143作品との事ですが、おそらく8月に入ってから猛烈に増えるでしょうね。

 投稿にはカクヨムに登録しておく必要がありますが、今回は読者選考がありません。

 なので、早く投稿する事のメリットが、カクヨムコン等に比べるとないに等しい為、みんな投稿せずに作品を練り、完成したところで投稿してくると思います。

 おそらく私もそうするので。



 1. テーマを選ぶ


 ここが、一番重要だった気がする。


 ザックリ言うと

『サイバーセキュリティだけをテーマとせず、普遍性のテーマを入れつつ、「サイバーセキュリティ」を抜いたとしてもちゃんと一言で説明できるほどのテーマをもつ事』

 でした。


 サイバーセキュリティに目を奪われてしまい、その設定を抜くと薄っぺらい話が多いという、耳の痛いお言葉が出ました。


 例えば、親子の愛情、恋愛、コンゲーム(※)、ラブコメもOK。

 とにかく、『設定』ではない何か。


 つまり『設定抜きにした時に見えてくるモノ』

 例えばホビットの冒険や指輪物語(※映画版)なら、『友情』と『小さな存在でも世界を変えることが出来る』といった事。


 作品の『奥行』を考えて欲しいそうです。

 つまり、設定だけに頼った薄っぺらい作品ではなく、表向きはライトでも背景は熟考しつくされた深い作品。

 二次元創作する余地が有り余るような作品。


 書いているウチに、『テーマ』がブレて最初に書きたかった事がになってしまう事が、プロでもあるようです。

 なので、それをしっかり見据えてブレさせずに貫いて欲しいそうです。


 難しい……


 ここで各専門家へバトンタッチ。

 どんなテーマが良いかのヒントを色々出してくださいました。


 ・AIとの恋愛(割と昔からあるけど)

 ⇒AIと恋愛、セキュリティを混ぜると面白いかも


 ・日常の中でスマホを使う事がフツーになってきている(バスの到着予定を知る事とかできるようになってる)

 ⇒それを利用して『自分だけがビミョーにズレてしまっている世界』とかどうか、とのこと。

 日常の中で、「何かがオカシイ」と感じさせる事から、大きな事件に巻き込ませるとか面白いのではないか。


 ・激しい衝動を持った小さな団体が、何かをしたり乗っ取ったりする話




 説明会の続きについて。

 長くなってきたので中途半端だけど続くよ!


今日はここまでだけど。


以上!

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