4月5日①

 応援メッセージがまたもや付き、私は狂喜乱舞しました。

 心の中で。

 ええ、実際には乱舞してませんよ。

 社会人としての地位が(以下略


 木沢 俊二さんだ!

 木沢様は、超絶レアな、私の長編小説を読破してくださった方です!

 神様です!

【オレオレ詐偽にお金を払う方法】

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884833882

 が、最初の出会いでした。

 泣いちゃうよ? マジ、泣いちゃうよ?

 木沢様は他にも泣ける短編や不思議な雰囲気のモノ等、沢山の小説をアップしてらっしゃいます。

 木沢様の文章、好きなんですよ、私。


 そんな神様が応援メッセージを下さいました!

 木沢様は長編の時も、その都度その都度わざわざ応援メッセージを下さるのです。

 この方がいらっしゃらなかったら、カクヨムでこんなに執筆してなかったかもしれません。

 神様です。


 俄然ヤル気が出てきました。


 すると。


 おや?

 何か降ってきた。


 降ってきたよコレ。

 キタキタキタキタ!

 小説の女神様の微笑みキタよコレ!


 私は急いでメモ帳を開き、降りてきたソレを勢いに任せてガシガシ書いていきました。




 出来上がったのは、

 ④ネットストーカーに殺された妹の敵を、IT技術を駆使して探し出して復讐する話

 の導入部と1エピソード目の、合計約3600文字。


 さっきまで1文字も書けなかった所から打って変わってのこの勢い。


 ヤル気スイッチがバチンと入ればスラスラ書けるんです。

 やれば出来る子、私。


 しかし、読み返して誤字脱字と流れを調整してふと思う。


 暗い。

 物凄い暗い。

 引くぐらい暗い。


 コレに、③のマスコット付きIT論述風フィクションを足せるか?

 足すことは出来ても、色が違いすぎて読者は混乱するよコレ。

 どうすっけかコレ。




 普段私が小説を書く時は、まずオチから考えていきます。


【数多の誰かの物語】

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885036610

 は、オムニバス風の章完結の連作長編ですが(※自作の宣伝です)、

 書く時の順番はこんな感じです。


 ・猛烈に書きたいオチのシーンを、情景含め思い浮かべる(出来れば画像で)

 ・そのシーンに居る登場人物をピックアップ

 ・登場人物たちの簡単な人物像を考える

 ・どうしてこのシーンになったのか、登場人物たちの状況や理由を考える

 ・考えたモノを箇条書きにする

 ・箇条書きにした状況や理由をもとに、話のスタート地点を決める(時間軸でいつぐらいからなのか)

 ・スタート地点からオチまでの流れのあらすじを書く

 ・時には、状況によって2パターン書く(Aの行動をとった場合の流れ、Bの行動をとった場合の流れ、両方)

 ・オチに繋げる為に必要なキーや伏線・布石、登場人物、入れたいセリフ等を入れ込みつつ、あらすじを調整

 ・2パターン以上ある場合には、より自然な、そしてより自分が書きたい方の流れに決定する。

 ・あらすじを読み返して、無理な展開や矛盾がないかどうか最終確認

 ・あらすじを元に、実際のモノを書いていく

 ・ひたすら書く

 ・web小説なので、1エピソード2500文字程度になるように調整しながら書く

 ・全て書き終わった後、各エピソードを個別に見直して誤字脱字と文脈で変な部分を直す

 ・全体を読み直し、過不足を加筆削除したりして調整、誤字脱字を直す

 ・全体をまた読み返し、1つのストーリーとして問題ないか最終確認

 ・出来れば数日空けて、再度全体を読み直す

 ・場合によっては修正して、また数日おいて読み直して、を繰り返す

 ・直すトコなし(※自分的に)、となったら公開


 全体の読み返しで数日空けるのは、自分が状況説明したと思い込んでて、実は記述されてない部分を炙り出す為です。


 書いてる最中は、そのシーンの状況が頭の中に浮かんでるので、話の流れが自然だと感じます。

 数日空ける事により、そのシーンの状況を頭から消して、クリアな状態で読み返して、『ん?』となる部分を自分で炙り出すんです。

 結構よく、不自然な部分見つけます。

 今までこっち向いて喋ってた人が、突然背中向けてたり。

 何も持ってなかった人が突然何かを手にしてたり。

 時間の移り変わりとかで、突然すぎたりする部分も見つけられます。




 そう、今回は普段と書き方が違うのです。


 勿論、勢いに任せて書き出す事もあります。


 でも、その場合ってほぼ100%、途中で詰まって投げ出して終わるんですよ。


 私のメモ帳には、書き出したはいいけど途中で投げ出されたストーリーがゴロゴロあります。


 勢いで書き出しても、続きを書き続けられる人も、ちゃんと完結させられる人も居る事でしょう。

 沢山いらっしゃると思います。


 でも私は無理!


 飽き性だから!

 ビックリするぐらい飽き性だから!


 途中までやって、放り出したゲームなんて、部屋にゴロゴロ転がってますよ!

 場合によっては、買った時点で飽きてパッケージすら開けてないゲームもありますよ!


 そして、飽き性に加えて忘れっぽいのですよ。


 箇条書きにしたり、あらすじとして残しておかないと、何を書きたかったのか忘れるんです。


 ええ。

 それはそれは綺麗に。


 頭の中で浮かんだ事を、その経緯やどうして考えが変わったのかまで残しておかないと、本当に全部忘れてしまうのです。

 再開した時に『あれ? なんでこうしたんだっけ? こっちの方がいいのに』となって、書いてるウチに『ああ! これじゃダメだ! だからこう変更したんだった!』と、同じ轍を全力で踏み抜いて時間を無駄にするからです。


 あらすじが、必要事項が全て入った状態で残ってると、それを元に書けるし、書いてるウチに考えていた事を思い出せるので、私に合った方法なんです。


 トコロテン方式(※)の記憶脳、と自分で呼んでます。

 新しい記憶に、古い記憶が全部押し出されちゃう。




 今回は、勢いに任せて書いたけれど……


 詰まりました。

 この先が書けません。


 どう書いていけばいいのか、浮かばなくなってしまいました。


 さっきまで微笑んでいた小説の女神様が、冷たい目で見下しております。

 これが噂に聞くツンデレですか。


 しかし。

 勢いで書いたモノは勢いて書いている分勢いがあります。

 重要なので言葉を重ねました。

 そう、この勢いは消したくありません。

 勿体ない。


 なので、この書いたモノを参考として、オチと登場人物とあらすじを書いていこうと思います。




 書いた部分を応募するモノにするかどうか分かりませんが、

 次のエピソードに、書いたヤツの簡単な内容を解説も含めて記載しておきます。

 盛大なネタバレになりますので、読みたくない方は飛ばして下さいな。




 締切まで、あと約5ヶ月




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※トコロテン方式

 既に麺状になっているモノしか見たことない人は知らないかもしれない。

 トコロテンは本来、切ってない羊羹みたいな太い棒状で、出口に細かい格子が付いた空洞の四角い筒の中に入れて、入り口側から棒で押し出して麺状にするんだよ。

 それから転じて、古い物が新しい物に押し出されちゃう事をトコロテン方式、と呼ぶ人は呼ぶし、呼ばない人は一生呼ばない。

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