相互信頼が鍵、OpenID
「#Web小説の歩き方(https://kakuyomu.jp/works/1177354054886242461)」の方に書こうかと思ったのですが、ネタ的にこっちかな、と。
さて、インターネットが普及して、様々なサービスが登場したのはいいけれど、ユーザーはそのサービスごとにIDとパスワードを管理する必要が出てきました。IDはメールアドレスなど共通で使えるものがありますが、複数のサービスで同じパスワードを使う(パスワードを流用する)ことは、セキュリティ上問題があります。そこで15年ほど前に登場したのが、OpenIDです。OpenID (OpenID Conect)とは、ひとつのサービスで複数のWebサービスにログインできる機能です。有名なところだと、Googleアカウントやfacebook、Apple IDなどがありますね。
OpenIDを利用すれば、ひとつのID/パスワードで複数のサイトにログインできます。Googleアカウントなどのように、二段階認証をサポートしているところなら、パスワード流出によるリスクも低くなります(なくなる訳ではありませんが……)。
ユーザーにとって便利なOpenIDですが、サービス提供者にとっても自分たちでセキュリティ対策しなくてもよいというメリットが生まれます。もちろん、OpenIDを利用するためにはサービス提供者もいろいろと情報を提供しなければなりません。簡単に言ってしまえば、自分たちのサービスは信頼できるぞ、OpenIDを利用してもいいよね? うん、信頼するよ、OpenIDを利用してね、という信頼の上になりたっているわけです。
Web小説サイトでも、こうしたOpenIDを利用したログイン機能を持ったサイトがいくつかあります。「なろう」でも、Twitterアカウントを利用したログイン機能を提供していましたが、先日その機能を停止しました。これは、Twitter側がAPIの制限を始めたからです。今後、TwitterのAPIポリシーがどのようなものになっていくかは不明ですが、どうなるかわからいものを使い続けることは、大きなリスクになると運営は判断したのでしょう。イーロン・マスク氏にしてみれば、巨大になりすぎて中身がぐちゃぐちゃだったTwitterを立て直すには、サービスのただ乗りはさせないぞ、といいったところなのでしょうが、一方的なやり方は相互の信頼で成り立っていたものを壊しているようにも見えますね。
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