スマートに行こう

 先日、網膜に画像を表示させるコンタクトレンズ、スマートコンタクトレンズがアメリカで公開されました。実用化はまだ先ですが、実際に市販されるようになれば、パソコンのディスプレイやスマホの画面を見なくてもパソコンやスマホを操作できるようになるかもしれません。また、現実の風景に情報を重ねて表示するAR(拡張現実)やMR(複合現実)が身近になることでしょう。


 MRは、Mixed Realityの頭文字を取ったもので、仮想の情報を現実と重ね合わせる技術の総称です。例えば、実際の車にCFDの計算結果を重ね合わせて、風の流れを可視化するといったことができます。


 ゴーグルタイプや眼鏡タイプ(スマートグラス)のディスプレイはすでにありますが、思ったよりも普及していない印象です。価格がネックということもありますが、やはり装置が嵩張るということが一番の問題ではないでしょうかね。その点、コンタクトレンズなら装着していることが他人からは分かりにくい。外で装着していても、変な目で見られないというメリットがあります。

 個人的にはむしろ、ドラゴンボールに登場したスカウターみたいなスマートグラスなら、喜んで装着する人が沢山いると思うんですけどね。


 ただ、スマートコンタクトレンズの場合、データの入出力や電源はどうするのかな? という点は気になります。


 ここから余談ですが、そもそも「スマートsmart」という単語には、「賢い」とか「洗練された」という意味があります。昔の海外ドラマ「それ行け!スマート」なんてのは、本来スパイというものは賢い(スマート)なのに、そうじゃない主人公というギャップがコメディになっていたわけです。

 しかし、なぜか日本では「スマート=やせた人」という間違った認識が広がっていました。「スタイルの良い」という意味もあるので、完全に間違いじゃないのですが、なんだか、痩せていない人は賢くないみたいな。ちょっと感じ悪いですよねぇ。



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