「みちびき」は七機体制に
2019年12月現在、準天頂衛星「みちびき」は四機打ち上げられています。そのうち、最初の一基である初号機が運用期限を迎えるため、2020年度に新たに一機を打ち上げる予定です。四機体制であれば二十四時間の運用が可能ですが、内閣府は2023年度までの「みちびき」七機体制化を目指しています。
2020年打上げ予定の機体は、これまでの機体とほぼ変わらないものとなりそうですが、追加の三機には、新技術が搭載される予定です。「衛星間測距機能」は衛星同士が双方向通信によって互いの距離を計測し合う機能、「地上衛星間測距機能」は地上に設けられた基地局と位置情報をやりとりする機能です。この二つの機能により、精度の向上が見込めます。また、「信号認証機能」は、信号に電子署名を含めることで、欺瞞信号(簡単に言えばなりすまし信号)を排除する機能です。
今後、航空分野など「みちびき」の活用範囲は広がっていくはずです……が、しかし。現状を見ると実証試験は多いものの、実用化・製品化されたものが少ないことが残念ですね。iPhoneなどのスマートフォンでも「みちびき対応」などと謳っていることがありますが、確かに使っていることは使っているのですが、センチメータ級測位信号であるL6信号は対応していません。一機分信号が増えたので、精度アップには貢献していますが。
センチメートル単位での測位が可能な「みちびき」なんですから、やはり活用したサービスを体験してみたいじゃないですか。やっぱり受信用のチップが高価なんでしょうか。それともビジネスとして成立しにくいのか。ドローン配送に利用する構想もあるようですがねぇ。七機体制になるころには、一般の人が気軽に利用できるようになっていないと、もったいないおばけが出るかも。
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